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のび太が働く喜びに目覚めた!? 意外だけど納得のコラボタイトルが登場

 さて、今回の『ドラえもん のび太の牧場物語』は、ゲーム独自のオリジナルストーリーで展開されます。ドラえもんとのび太たちが嵐に巻き込まれて飛ばされたのは、別世界の「シーゼンタウン」。元の世界へ戻るため、なくしたひみつ道具を集めつつ、荒れた牧場を借りてこの町で暮らします……。まさに大長編『ドラえもん』のはじまりはじまりといった感覚で、自然と気持ちがワクワクします。

基本的な農作業などは『牧場物語』の楽しさそのまま

 開発は3DS版『ファンタジーライフ』の制作会社ブラウニー・ブラウンの流れを汲むブラウニーズ。ほのぼのとした『牧場物語』のテイストに、やわらかく淡いタッチのグラフィックがよく合っています。  実際のプレイは「のび太」を操作して進めていきます。リアルタイムで流れる時間のなかで、クワで畑を耕し、ジョウロで池の水を汲んでまくというあたりは『牧場物語』と同じ。スローライフといいつつせわしない、でもそれが楽しいという不思議な魅力は相変わらずです。体力が減ってきたら、どこでも昼寝して回復させるという特技(?)がのび太イズムのあらわれ。  作物が一気に大きくなる「アットグングン」、少しの間体力が減らなくなる「ケロンパス」など、「ひみつ道具」ものび太を助けてくれます。シーゼンタウン内を移動できる「どこでもドア」も便利。

キャラクター同士の掛け合いもあって、物語の展開が気になる

 ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんや町の住人たちとの触れ合いもあって、ストーリーがどう進んでいくのか楽しみです。親子で遊ぶのはもちろん、てんとう虫コミックスの単行本を集めていた昭和世代もハマれそうなタイトル。ニンテンドーeショップで春の3日間が遊べる体験版の配信が始まっています。

発売前に体験版で遊べます

©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc. ※画像は体験版のものです
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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