スナック以外に行き場のない老人は悲しい悪意を撒き散らす――酔いどれスナック珍怪記
―[酔いどれスナック珍怪記]―
男には、職場と自宅とは別にもう一つの帰る家がある。そう、地元スナックだ。商談、接待など、ビジネスライクな集いとは一線を画したこの場所で、素の自分を隠そうともせず、やおら昭和歌謡を吟じ、時折狂い咲く中年の色恋に盲進する。そんな酔客たちとカウンターを隔てて接するのは、生きとし生ける者の素顔を覗くのが生業の女怪談ライター。酒場観察日記、堂々公開!

酔いどれスナック珍怪記 vol.1 さみしい奴ら
1
2
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ