恋愛・結婚

夫が生死をさまよう間、金目のものを奪っていった妻…熟年夫婦の金銭トラブル

金品目当てで、妻が自宅の鍵を破壊して不法侵入

「成人してから妻とは別に暮らしていた娘が、事態を察してバッグを隠してくれていたそうです。それなのに、私は意識が戻ると娘に“また妻と暮らそうと思うんだ”とのんきに語っていました……。しかも娘が言いづらそうに、私がICUで生死をさまよっている間に、妻が私の独居の部屋のカギを鍵屋を呼んで破壊していたと打ち明けてきました。信じられませんでした」  まるで悪夢にうなされているような表情で語る青木さん。別居はしていたものの、心までは離れていないと思っていた妻は、青木さんの持つ資産しか興味がなかったのだ。 キャッシュカード 「妻は私の独居に不法侵入し、実印、年金証書、キャッシュカードなど金品になるものをすべて盗んでいったと、娘から聞かされました。娘はショックで、警察署に被害届を出そうとしたのですが、『婚姻関係が残っているため違法にならない』と取り合ってもらえず、悔しい思いをしたそうです」  実は、法律的には、結婚をして戸籍が別となった実娘より、妻の方が色々な権利を有している。妻が暮らす家に住民登録していたために、青木さんは退院後も、保険証や年金証書など、すべて取り返すために不便を生じたという。 「数年かけて、今年やっと協議離婚が成立したんです。でも、妻に買い与えていたはずのマンションはすでに売却されており、まったく見知らぬ街の住所が離婚届には書かれていました。でもこれで長生きできると思ったら、安いものです」  最後には笑顔を見せた青木さん。彼のような状況でも、世間体のためだけに離婚せずに我慢し続ける夫婦が、日本にはまだ沢山いると推測される。日本の婚姻制度も、もう少し自由度の高いものにしなければ、夫婦間の金銭トラブルはこれからも後を絶たないと言えそうだ。<取材・文/池守りぜね>
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