更新日:2023年04月13日 01:30
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スマホゲームにハマった夫に妻の思わぬ仕返し。マイホーム資金を使い込まれて…

 社会現象ともいえる勢いで浸透しているスマホアプリのゲーム。なかでも、GPS機能を使った「ポケモンGO」など、大の大人が道に立ち止まってスマホを操作する姿は、世論でも賛否両論を巻き起こした。そんな中、ひそかにコアなユーザー層を取り込み、根強い人気を誇っているのが「Ingress(イングレス)」だ。イングレス離婚なる言葉が生まれるほど、深刻なハマりっぷりのユーザーも生み出している。

出産がきっかけで、夫婦がすれ違うように

スマホゲーム

写真はイメージ(以下同じ)

「自分は節度を持ってゲームしているつもりだったんです。でも妻の怒りは収まらなかったです」と、まっすぐな表情で語るのは、松岡浩平さん(仮名・40歳)。  松岡さんは、2015年頃からイングレスにハマり始めた。「最初は英語版しかなかったので、ゲーム画面を開いていても“そこらへんの、課金ゲームアプリで遊んでいるやつと私は違う”っていう選民意識を感じていたんです」。そう語りだす彼の傍らに置いてあったスマホからは、イングレスのゲーム画面がちらりと見えていた。 「ちょうど5年前に息子が生まれたんですが、妻は息子の面倒につきっきりで、自分には構ってくれないようになったんです。マイホーム購入が目標だったので、節約して外食も減らして、質素な生活を心がけていました。元々、映画も観に行かないし、ギャンブルもしないし、会社以外の人付き合いもあまりしないので、無趣味だったんです。でも、だんだんと家と会社の往復だけの生活に飽きていきました」  試しにダウンロードしたイングレスに、徐々にハマっていった松岡さん。平日は、最寄り駅より一駅手前の駅に降りて、ゲームで遊んでから帰宅するようになったそう。 「実は負けず嫌いな性格なんです。学生時代も学年でトップクラスの成績でした。うちの会社は実力主義で、自分よりも低い大学を出ている奴がどんどん役職が付いていったりするのをみて、“なんであいつが私よりも評価されるんだ”ってストレスが、どんどんゲームにはまっていくきっかけでしたね」 スマホゲーム 日に日に帰宅時間が遅くなり、終電後も帰らず2時や3時に帰宅するようになり、遂には妻から「何をしているの? 」と問い詰められたという。 「やましいことはしていなかったので、イングレスだと説明しました。“面倒なので、イングレス中はメッセの通知は切っておく”と伝えました。“課金はしないから、ほかの趣味と違ってお金がかかっていない”というのを妻にはアピールしていました」  しかし、マイペースな松岡さんに、思いもよらぬ災難が降りかかった。
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妻にマイホーム資金を使われる
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出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration

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