京都造形大の「京都芸術大」への改名問題が波乱を呼んでいる。現在、すでに「京都芸大」の略称で親しまれている京都市立芸術大が名称の使用差し止めを大阪地裁に提訴。商標権の観点から法的に可能かどうかも問題だが、SNS上では後追い側となる京都造形大に対する反発が大きくなっている。 　訴訟とまでいかなくとも、まぎらわしい名前の大学は多い。去年話題になった日大アメフト部の悪質タックル事件でも、抗議の電話やメールを「日本大学」ではなく「日本体育大学」に送ってしまうケースが多々あり、日体大がわざわざ公式サイトに説明文を載せる事態となった。 　こうした問題まで発展せずとも、赤本（各大学の過去問集）の買い間違いや、志望校の書き間違いくらいはありそうな話だ。そこで今回はまぎらわしい大学名を全国から探してみた。 「東京家政大学」・「東京家政学院大学」、「関西大学」・「関西学院大学」、「神戸大学」・「神戸学院大学」、「明治大学」・「明治学院大学」など。似たもので「清泉女子大学」・「清泉女学院大学」、「愛知学泉大学」・「愛知学院大学」もまぎらわしい。「学院」のルーツはキリスト教の修道院とされており、実際、キリスト教を基盤とした大学が多い。 　2015年に安全保障関連法案に反対する学生団体「SEALDs（シールズ）」の中心メンバーで、明治学院大学の4年生だった奥田愛基さんに対する殺害予告が大学へ送られた。 　ただ、その手紙が届いたのは明治学院大学ではなく明治大学。殺害予告を「誤送」という滅多にないケースだが、この2つは昔から間違われやすい。Twitter上でも明治学院大学と何度言っても「明大？」と聞き直されてしまうといったネタが定番となっている。 　また、ナンパする際に偏差値の高い方の略称を使うという小ずるいテクニックもあるそうだ。 　これは「東京歯科大学」・「東京医科歯科大学」、「東京医科大学」・「東京女子医科大学」、「日本医科大学」・「日本歯科大学」・「日本大学歯学部」が定番だろう。 　これらもまぎらわしい。全ての学校を受けることになったら、自分が今どの学校を受験しているのか、間違わない自信がない。 　「東京工業大学」・「東京工芸大学」・「東京工科大学」も間違いやすいと評判だ。全て「東工大」と略せてしまう大学なのである（正式に東工大と略すのは東京工業大学のみ）。この中では特に「東京工業大学」と「東京工科大学」とが間違われるケースが多いらしい。Twitterでは東京工業大の赤本だと思って東京工科大の赤本を買って勉強していた学生が「マジで満点余裕なんだけどwwwおれ、主席で合格できるわww」と言って気づかないまま本番を迎えて落ちたなど、真偽不明の悲劇の話がある。 　「東京農業大学」と「東京農工大学」はもはや定番だろう。大根踊りをするほうが東京農業大だ。