更新日:2019年10月30日 21:12
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日本人はなぜ英語で、名前→姓の順にするのか? 中国・韓国人は姓が先

日本人の英語表記

30年、主張してきた日本人の名前の英語表記のこと

 日本人の名前の英語表記を「正しい順番」にするように、文部科学大臣が関係機関に要請したというニュースが流れてきました。  おいら、このことに関しては、もう30年近く前に熱く語りました。  日本人は子供に名前をつける時に、大切に大切に、「名字・名前」の順番で考えます。そして、画数とか意味だけではなく、語呂とか響きを含めて決めてます。  それが、日本の文化だし、親の気持ちです。それを、強引に逆にすることは、とても悲しくて恥ずかしいことだと思うのです。  でも、日本人は、忖度して、積極的に自分の名前を逆にして自己紹介するのです。  安倍晋三首相はShinzo Abe (シンゾー・アベ)と海外では紹介されるし、名乗っています。ところが、同じく名字・名前の順番である中国の習近平国家主席はXi Jinping(シー・チンピン)、韓国の文在寅大統領はMoon Jae-in (ムン・ジェイン)と名乗っているのです。  ただ、日本人だけが「欧米は、名前・名字なんでしょ。分かりました! 私達もその順番にします! まかせて下さい! 私達は、気配りの民族ですから!」と、ずっと歴代の首相は、名前・名字での自己紹介を続けているのです。  考えれば考えるほど、恥ずかしいことだと思うのです。と、30年近く前、僕は主張し続けたのですが、事態はなかなか変わっていません。  僕自身は、普段はローマ字では「KOKAMI Shoji」と表記しています。  これはフランスから始まったと言われている方法で、多様な文化を受け入れるために、名字は大文字で表記しようという取り決めです。  もっと厳格には、「KOKAMI ,Shoji」と、名前の前にカンマをつける方法もあります。これは、本来は、この順番なんだけど、カンマの後が名前だよという表記です。
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「名字・名前」は日本の文化
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