更新日:2023年04月19日 20:58
スポーツ

ボートレース江戸川G1で前ヅケ! 中道善博の進入にやられた熊谷直樹が意地で…<江戸川乞食のヤラれ日記S>

優出するためにも最初から前ヅケは狙っていた

 初日ゴールデンレーサー賞の大敗でリズムを狂わされたのか、熊谷は予選道中で大苦戦しており、3日目の時点で25位タイ、4日目の勝負駆け成功でギリギリ準優に滑り込んだというような状況で、やはり初日の中道ショックが尾を引いていたのだろうという評価であった。 平成11年(’99年)6月12日 G1江戸川大賞競走 開設44周年記念 5日目 12R 準優勝戦 1 伊藤誠二 24歳 A1 2 加藤峻二 57歳 A1 3 若女井正 39歳 A1 4 金子猛志 28歳 A1 5 熊谷直樹 34歳 A1 6 西村 勝 25歳 A1 (級別・年齢は当時)  先に行われた10Rでは、中道が2コースから差して1着を決め、優勝戦での内枠を確保した。そして熊谷自身も、中道との決着を望んでいたとしか思えないピット離れからの前ヅケで1コースを伊藤誠二から奪い取り、そのまま逃げきって見せたのだ。  拍手と声援に包まれる堤防スタンド、2着には加藤峻二が残り2連単5-2は2150円。得点率1位だった1号艇伊藤誠二が着外に消えたにも関わらず、万舟決着にならない配当の上に8番人気。  つまり、かなりの客は熊谷が前ヅケをしてでも勝ちに行く、そう信じていたのだろう。  実は、この見出しも準優戦で1着を取った熊谷の勝利者インタビューの要約で、やはりここは最初から狙っていたなと確証できるコメントだった。そしてそのコメント通り、熊谷は1着でゴールを駆け抜けたあと小さくガッツポーズを見せていた。  その姿は、まさにしてやったりという感じにも見えた。
次のページ right-delta
熊谷vs中道、勝負の結果は……?
1
2
3
シナリオライター、演出家。親子二代のボートレース江戸川好きが高じて、一時期ボートレース関係のライターなどもしていた。現在絶賛開店休業中のボートレースサイトの扱いを思案中

記事一覧へ
勝SPA!
おすすめ記事