更新日:2023年04月19日 21:07
カーライフ

新型スカイラインで手放し運転してわかったこと

50km規制のせいで手放し運転できず!?

 いよいよ中央道に向けて発進だ! と思ったところに悲報が届いた。 「雨のため、さきほど中央道に時速50km規制が入りました」  ガーン! プロパイロット2.0は道路上の速度標識も認識するので、50km規制はクルマにバレバレ。しかし制限速度60km以上じゃないと手放し運転は不能! これじゃ肝心のところが体験できましぇん!  愕然としながら河口湖ICから中央道に乗り入れ、通常のアダプティブ・クルーズ・コントロールで走行する。もちろんアクセルやブレーキはクルマまかせ。加えてカメラとGPSデータの連動でハンドルもガッシリ操作してくれる。ただし手は添えておかないとイカン。無念。  と思いながら走っていたら、都留ICで50km規制が解除された! ヤッター! ついに手放し運転を体験する時がきたぜ!
オートクラブ

手放し運転できるからと言って、わき見運転はNG。カメラがわき見運転していないかを監視しています。きちんと前を見ているかドライバーの目をカメラが見ているので、帽子やサングラスを装着しての運転もNG。もちろん目をつむるのもダメであります

 すげえ……。こりゃラクチンだ! 電車に乗ってるみたい! さすが技術の日産! トヨタをぶっちぎってるぜ!  それにしても、いろいろ不自由な技術ですなあ。日本の制限速度って遅いしさ。中央道を80kmで走ってると、鬼のようにブチ抜かれまくりで、軽トラにもぶっちぎられたぜ、日産。  とはいえ、これは日産が悪いのではなく、お上(国交省や警察)の指導のなせる業である。なかでも雨の50km規制って、守ってるとメッチャ危険なんですけど。後方からものすごい勢いで大型トラックが迫ってきて、マジ生命の危機を感じる。
オートクラブ

「やっちゃえ、日産!」精神で、サングラスや帽子を装着したり目をつむったりと、NGを承知で試してみたわけですが、技術への過信は禁物。購入者のみなさんは真似しないでください

  【結論】  ということで、いろいろシバリがキツすぎて、プロパイロット2.0が欲しいとは1ミリも思いませんでしたが、日産の技術がトヨタをぶっちぎっているのは間違いないんじゃなかろうか。敬礼だぜ、日産!
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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