勘違いの都知事と都議に喝!首都高渋滞解消に、料金所撤廃、Suica導入論は無意味
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
先日、首都高研究家として驚愕すべきニュースが報道された。
小池百合子・東京都知事が、9月9日の都議会本会議で、公明党の野上純子都議の質問に対し、「首都高速道路の渋滞解消策として、情報通信技術(ICT)の活用などによる本線料金所の撤廃を、国や首都高速道路会社に働き掛けていく方針です」と答弁したというのだ。
報道によると、「本線料金所は減速や合流による慢性的な渋滞が起きており、都は料金所の撤廃で円滑な通行を実現したい考え」なのだという。これはもう、驚くしかない。なぜなら、首都高に限らず全国の高速道路において、料金所渋滞はすでにほとんど消滅しているからだ。
首都高渋滞の原因=料金所があるからではない
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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