更新日:2023年04月20日 12:34
恋愛・結婚

不倫する女性46歳の悩み「夫は重い病気を患っていて…」

 “外務省のラスプーチン”と呼ばれた諜報のプロ・佐藤優が、その経験をもとに、読者の悩みに答える!

病を患った夫がいながら不倫しています……

★相談者★恋心(ペンネーム) 会社勤務 女性 46歳  許されないことは百も承知ですが、夫がいながら不倫をしています。相手の男性とは仕事の繫がりで出会いました。相手も奥さんがいますが、妙に互いに惹かれ合ってしまい、食事に何度か誘われるなかで関係を持ってしまいました。  私の夫は重い病気を患って以降、性交渉ができなくなりました。子供がいないので、夫は夜遅くまで仕事をして帰る私に何も言いません。それをいいことに週に2回も3回も不倫相手と会い、避妊もせずに関係しています。
不倫

※写真はイメージです

 子供ができたら、何か踏ん切りがつくように感じていますが、私も年なのでまずできないだろうという思いもあります。しかし、不倫相手は私と再婚するために今の奥さんとは離婚すると言い始め、奥さんと揉めて、ついに離婚調停まで起こしてしまいました。  離婚が成立するまでまだ何年もかかるかもしれませんが、そのとき私はどうしたらいいのかと悩み続けています。夫のことは好きでずっと一緒にいたいという気持ちは変わらず持ち続けていますが、不倫相手に惹かれてしまうところもあるのです。こんな私的な相談でもよろしければ、佐藤さんにアドバイスをいただけると幸いです。 ◆佐藤優の回答  人間には波長の合う人とそうでない人がいます。波長が合うと思って、ある人と結婚しても、その後、もっと波長の合う人が現れることも珍しくありません。そのときは「グッ」と堪えて一線を越えるのを避けるか、自分の気持ちに忠実に行動するかの二者択一に迫られます。後者を選択した場合、不倫になります。  私は、結婚は先着順と考えています。結婚した後、どれだけよい人に出会ったとしても諦めたほうがいいと考えています。不倫関係になると心に負担がかかるからです。私の同志社大学神学部の先輩で、キリスト教主義学校で聖書を教えている鬼形惠子先生が興味深い指摘をしています。 =====  人には、目に見えるものだけでは判断できないものがあります。たとえば「心」は、目に見えるものではありません。いつも明るく見える人でも、心に深い悲しみを抱えていることがあります。「命」も見えるものではありません。でもだれもが大切な命を持って生まれ、その命を大切に育んできた人がいるのです。  また人には、可能性があります。今、自分中心な人でも、ずっと同じとは限りません。今できないことが、来年にはできるようになることもあります。だれでも変わっていく可能性を持っているのです。今のその人だけを見て、決めつけてしまうことは、だれにもできないのです。(『キリスト教への扉』79頁) =====
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旦那はあなたの不倫に気づいている
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’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数

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