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「友人を風俗から抜け出させたい」女性の相談。どう向き合うべき?

 “外務省のラスプーチン”と呼ばれた諜報のプロ・佐藤優が、その経験をもとに、読者の悩みに答える!
ナイトワーク

※写真はイメージです

風俗から友人を抜け出させたい

★相談者★ノエル(ペンネーム) 会社員(育休中) 女性 37歳  風俗業から足を洗えない友達とどう接したらよいでしょうか? 20歳の頃バイトで知り合った同い年の友達がいます。ほどなくしてそのコは水商売に始まり、あれやこれやと風俗嬢にまで転落しました。10年ほど前に一度、泣きながら愚痴を聞かされたのでもう風俗やめたらいいじゃんと半分説教気味に言ってしまい喧嘩になってしまいました。  その後も、緩く友人関係は続いているのですが、最近は体調が悪く仕事に行けないからお金がないとか開運がどうのとかの話ばかりで聞いているこちらが気が滅入ってしまいます。ちゃんとした仕事につき、まともな幸せを手に入れてほしいのですが、前に喧嘩したことを思い出すと何も言えなくなってしまいます。このコとどう向き合うのが正しいのでしょうか? ◆佐藤優の回答  資本主義社会で、若さはカネになります。しかし、その期間は短いです。現在、風俗で働いている友人があなたと同年代であるとすれば、そろそろアラフォーになるので、将来が不安になってくると思います。風俗は身体的、心理的にも負担が大きく、客観的に考えれば、40歳を回ったあたりで別の仕事を考えたほうがいいと思います。その際に重要になるのが、「他者からの承認」です。この点について、精神科医の斎藤環氏がこんな指摘をしています。 =====  承認依存とは、現代の若者がみずからの「実存」を支える最大にして唯一のリソースとして「他者からの承認」に依存しがちな傾向を指している。  私自身を含む、かつての若者の「実存」を支えるリソースには、みずからの家柄や社会的地位、思想信条、信仰、あるいはみずからの才能や経験、能力などが含まれていた。つまり、実存の支えとしての客観的な指標があった。しかし現代の若者にあっては、そうした指標の価値は下落傾向にある。その結果、どれほど高い能力をもっていても、それを承認する他者が介在しなければ、まるで無価値であるかのように扱われることになる。  決しておおげさではなしに、いまや承認の危機は実存の危機であり、死活問題でもある。ひきこもりや、いわゆる現代型うつなどの問題も、自己承認のリソースとして、他者からの承認をうまく用いられないことと結びついている (『オープンダイアローグがひらく精神医療』124頁) =====
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友人の考えを最後まで、徹底的に聞いてみるといい
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