更新日:2023年04月25日 00:24
お金

2001年に買った商品の価値は今? テレビ、クルマ、腕時計…

2001年式のベンツならいくらで売れるのか?

 2001年の高級品の選択肢として、プラズマテレビは全く優秀ではなかったわけですが、高級車はどうでしょう。  メルセデス・ベンツといえば、いつの時代でも「高級品」というイメージがあり、ブランド自体の価値は普遍的だといえます。しかし、その車両本体の価値は、中古車になれば安くなってしまうため、普遍的とはいえません。  これは、メルセデス・ベンツに限らず、高級車・大衆車問わず、多くのクルマにいえることですが、新車⇒中古車となれば価値は必ず下がります。  ただし、条件によっては価値が下がりづらい側面もあるため、最近では残価設定型ローンという商品も存在。ですから、クルマの残価は、かなり優秀な部類だといえるかと思います。

メルセデス・ベンツ初代Gクラス(1990年~2018年)

 とはいえ、もしも2001年に新車のベンツを買い、それを今売ったならば、やはりその残価はあまり残らないといえます。なぜなら、2001年のクルマは現在「18年落ち」だからです。  当時、新車価格390万円だったC180(W203)の中古車価格は、現在30万円ほど。新車価格1300万円のS500L(V220)でも50万円程度です。  SL(R129最終型)やGクラスの中古車価格は200万円以上であるため優秀な部類ですが、それでも、当時の新車価格から残価を算出すると、SLは17%程度、Gクラスは35%程度となります。  18年落ちでも、残価「35%」相当のGクラスは、クルマとしては驚異的な数字だと思います。  ちなみに、もしも当時、中古車で124型ミディアムクラス/Eクラスのワゴンを購入したならば、残価は100%となったかもしれません。2001年当時124は、旧型モデルとして安価でしたが、2000年代中盤から名車として評価。今では走行距離10万km以上の個体でも、けっこうな価格で販売されています。  しかし、そういった「残価100%」に限りない近い買い方をしたとしても、クルマの場合、税金や整備代等の維持費がかかるため、本体価格以外にも出費がかかるといえます。
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腕時計の場合はどうか?
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

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