更新日:2023年04月25日 00:24
お金

2001年に買った商品の価値は今? テレビ、クルマ、腕時計…

最後に、腕時計の場合はどうか?

 さて、最後に腕時計の事例をご紹介。  2001年当時、プラズマテレビの輝きを横目に、悔しがっていた私の腕にあったパテックフィリップはどうなったでしょうか?  私が当時保有していたのは、アクアノートの5065/1Aというモデルなのですが、中古62万円で購入しています。現在、5065/1Aの中古安値は400万円程度といった価格帯。実に、残価は645%となります。

62万円で購入したパテックフィリップアクアノート5065/1A

 値上がりした額は、338万円となるわけで、本体価格の5倍以上のリターンとなったわけです。  仮に今、ミスして200万円という安値で売却したとしても、その値上がりは100万円以上という水準。それに加えて、1回15万円で3回オーバーホールをしたとしても、90万円程度のプラスとなるでしょう。「20年で3度のオーバーホール」はあまり現実的でないと思いますし、中古相場の半額程度の売却値となることも稀だと思います。そういった不利な計算をしたとしても、アクアノートは「買った値段より随分高くなった」モノであるのです。  ただし、今に至るまで私はアクアノートを所有し続けているわけではないため、相場400万円で売ったわけではありません。いずれにしても、買った値段より高い価格で売却したため、プラズマテレビより遥かに良い買い物だったことに違いありません。

パテックフィリップアクアノートを初代iPodと並べて、当時の最先端高級品と自己満足していた

 ということで、高級耐用年数が最も長いのは腕時計。2001年の段階で、プラズマテレビにムカつきながらも、腕時計を信じた私の感覚は大勝利だったわけなのです。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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もう新品は買うな!

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