更新日:2023年04月27日 10:46
エンタメ

ナイナイ岡村隆史の知られざる金銭感覚。俳優業でも人気沸騰だが…

ストイックと呼ばれるのが嫌だった

――一人の俳優として今回の現場にどう臨んだのでしょう。 岡村:『忠臣蔵』ってみなさんがよく知っているお話じゃないですか。台本を読んで、こんなシーンある、あんなシーンある、みたいになって「俺、できんのかな?」の連続でしたね。  ただひとつだけ、堤さんに迷惑だけはかけんとこっていう。堤さんが変なお芝居にならんように、ってことを一番に考えてましたね。役になりきるとか変に固めたらあかんというか、真っ白で現場に行って、監督や周りの共演者のみなさんに色をつけてもらうつもりでやってました。 ――次席家老・大野九郎兵衛役の西川きよし師匠も強烈な存在感を放っていました。 岡村:きよし師匠はもう全然セリフを覚えてこないんですよ(笑)。でも、セリフどうこうではない迫力というか、積み重ねてきたものが出てました。監督が「ここまで歩いてきてください」って言っても、まったくその通りにやらない。けど、それでもOKと言わせてしまう何かがあるんですよ。 「遅かれ早かれ」っていうセリフを「早かれ遅かれって言うてましたよ」って僕が指摘しても「あ、ホンマ?」とだけ言って確認なんかしない。そんなことしなくても場をワーッと持っていくパワーがあるから、監督もそれをわかって泳がしてはるなって。いつか僕も師匠くらいどっしり構えられるようになりたい思いますね。

元『めちゃイケ』メンバーの活躍

――来年は大河ドラマ出演も控えてます。これから「俳優・岡村隆史」がたくさん見られるということでしょうか。 岡村:たまたまですよ。二十数年続いた『めちゃイケ』が終わっても『めちゃイケ』のカラーはやっぱり僕のなかにあると思うし。でも、終わったあともみんなそれぞれ頑張ってるじゃないですか。武田真治が筋肉でどかーんとブレイクして、ドラマに出ても『めちゃイケ』とはまた違う武田真治になったりしてるじゃないですか。雛形も夫婦でバラエティに出てバンバン笑い取ってたり。 ――確かに元『めちゃイケ』メンバーの活躍を最近目にします。 岡村:まさか武田真治が筋肉体操でブレイクするなんて誰も思わないじゃないですか。それと同じように、自分も今まで仕事したことのなかったNHKでレギュラー番組を始めたり、『めちゃイケ』のメンバーとしてしか出たことのなかった紅白歌合戦に出演したり。またひと味違って、『めちゃイケ』が終わった後はこういうふうな仕事もしていくんや、みたいな。今まで見たことないような新しい顔というか、そういう岡村隆史を見せていけたらなとは思っています。 ※11/26発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです 【岡村隆史】 ’70年、大阪府生まれ。’90年、矢部浩之とナインティナインを結成。現在のレギュラーは『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)など。’20年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』にレギュラー出演。堤真一とのW主演映画『決算!忠臣蔵』は全国ロードショー中 【岡村隆史の関連記事】⇒岡村隆史、西野亮廣、山里亮太ら吉本芸人を育てたNSC伝説の講師の生き様 【関連記事】⇒「結婚したくない男」1位のクロちゃん本人が反論「今は遊んでるけど…」 【関連記事】⇒お笑い芸人の記事一覧 <取材・文/中村裕一 撮影/中山雅文 ヘア&メイク/白水徹哉 スタイリング/中山美和>
株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter
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表紙の人/ 岡村隆史

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