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年末年始の海外旅行、観光に行けず『24』のDVDを見続ける地獄

 この年末年始は暦の関係もあり、12月28日~1月5日の9連休という人も多いはず。なかにはこれを利用して海外旅行を予定している人もいるのではないだろうか。  だが、旅行の際に気をつけたいのが体調管理。具合が悪くなってドタキャンしたり、ホテルで寝込むなんてことは絶対に避けたい。

トレッキング開始から30分後、体調不良でダウン

悲惨な冬の思い出

ネパール訪問時の南野さん(本人提供、以下同じ)

 印刷会社に勤める南野由紀夫さん(仮名・42歳)は、数年前の年末年始にネパールを訪問。ヒマラヤトレッキングをするのが目的だったという。 「大学時代の卒業旅行でインドとネパールを旅したのですが、そのときは時間がなくて数時間のショートトレッキングしかできなかったんです。それで独身最後の正月に念願のトレッキング旅行を計画したんです」
飛行機から見えたヒマラヤの山々

飛行機から見えたヒマラヤの山々

 有給を組み合わせて10日の休暇を取り、約20時間かけてネパールの首都カトマンズに到着。そこで1泊し、翌日バスでトレッキングの拠点となるポカラという街に向かった。 「このときトレッキングするはずだったのは、ヒマラヤでもエベレストと同じくらい人気のアンナプルナ山系のコース。私は3泊4日の予定で、事前に手配していた日本語の話せるネパール人ガイドと2人で山に入る予定でした」  ポカラに到着した日は軽く観光をして、翌朝からトレッキング開始。ところが、歩き始めて30分ほどで急に気持ちが悪くなり、貧血で動けなくなってしまったのだ。 「こんなにひどい立ちくらみは、小学生のころ以来でした。実は、その日の朝、お腹の調子が少し悪かったのですが、海外旅行中は何度も似たような経験をしていましたし、トレッキング初日でもあったので気にしないようにしていたんです。けど、山道で動けなくなるほどだったんで、これはもうムリだと思いました」  同行するガイドにも「山を下りよう」と言われ、登ってきた倍以上の時間をかけてなんとか下山。先程チェックアウトしたばかりのホテルに戻り、部屋に入るなりトイレへ駆け込んだそうだ。

ネパールまで来たのにやったことはDVD鑑賞

 その後、体調は悪化の一途を辿り、ベッドで横になるものの猛烈な腹痛と便意に襲われ続け、その日はほとんど寝ることができなかったとか。 「それまで経験したことがないほどの痛みでした。私は食中毒になった経験はありませんが、直感的に何かに当たったのだと思いました」
腹痛の原因と疑わしき食事

腹痛の原因と疑わしき食事

 このとき頭に浮かんだのは、前日カトマンズからポカラに向かう途中、ドライブインで取った昼食。屋根のみのオープンエアの建物のため、埃っぽくて衛生的というには程遠かったそうだ。 「ただ、そのときは日本との比較でそう感じただけかもしれないと思ったんです。ガイドも一緒に食べてるし、たぶん問題ないだろうって楽観視しちゃった。しかも、休みに入る前は仕事が忙しく、残業続きで体調も万全ではありませんでした。そうしたことも影響したのかも」  トレッキングをするはずだった期間、宿から一歩も出ることもなく、ひたすら部屋で療養。ガイドが薬や経口補水液、果物に現地の日本料理屋で特別に作ってもらったお粥などを差し入れてくれ、体調を崩してから4日後には普通に食事できるまでに回復したとか。 「けど、翌日ネパールを離れなければならず、その日のうちにカトマンズに戻らなければなりませんでした。結局やったことといえば、当時人気だった海外ドラマ『24』のDVDをベッドで横になりながら観たことくらいです(苦笑)」
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年末年始の海外旅行には注意しよう
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