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陰口を叩く人と叩かれる人…こじれた関係を仲裁するには?

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第141回 陰口

まずは陰口を叩いている人の言い分をよく聞いてみる

  ある大学生は、大学のサークルでマネジャーをしている知り合いが悩んでいるのを知った。そのマネジャーは同じサークルの後輩たちととても仲が良かったのだが、最近になって雰囲気が悪くなってしまっていた。  原因はその後輩たちが、同じ後輩のマネジャーの悪口を影で言っていたからだ。マネジャーがそのことを咎めても後輩たちは聞く耳を持たず、また陰口を言われている後輩のマネジャーからは、そのことが原因でサークルを辞めたいと相談されていた。  つまり、そのマネジャーは、後輩と後輩のマネジャーの間で板挟みになっているということだ。これは大学のサークルに限らず、職場やママ友でも起こりうる状況だ。  誰かと誰かがギクシャクしているだけなら、二人の問題なのだから放っておけばよいかもしれない。しかし、コミュニティを巻き込んでいるとなると、全体に影響が出るので仲裁の必要がある。そして仲裁をするのは、板挟みになっている人物の役目だ。  では、どうすれば仲裁できるのか。それは陰口を叩いている人間の話をよく聞くことだ。「以前は仲が良かったのに、今は良くない」というのなら、その間で何かが起きているはずだ。  今回のケースは「後輩たちが陰口を叩いている」と複数系になっているが、こういう場合は誰か一人が発信源になっていて、それに周りが同調しているという構図が大半だ。その発信源になっている人物を特定して、陰口を叩かれている人物との間に何があったのかを話させれば、悪口や陰口は収まる。  悪口や陰口は表面的なものだ。その奥には、その人が本当に言いたい本音がある。その本音を言えないでいるから、悪口や陰口を繰り返して気休めにしているのだ。  だから、悪口や陰口にアプローチしても意味がない。「悪口や陰口は良くない」と正論を唱えても、自分なりの言い分を持ち出して、改めようとは思わないだろう。  それどころか「向こうに加担している」という印象を与えてしまい、より頑なになるだけだ。実際にこのマネジャーは後輩たちを咎めることで、状況を改善できていない。  もちろん言う側の言い分だけを鵜呑みにするわけにはいかない。言われている側の言い分もある。そして、双方の言い分を聞くうちに、どちらにとっても動かない何かしらの事実、あるいは事実に対する誤解が見つかる。その発見がトラブルに決着が着くタイミングだ。
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仲裁の目的は?
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