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「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」の真意とは?

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第139回 銃『コードギアス反逆のルルーシュ』というアニメがある。主人公のルルーシュが殺された母親の復讐と、妹の未来を守るために、自身の出自でもある「神聖ブリタニア帝国」に立ち向かうピカレスクロマンだ。10年以上経った今でも語り草になるような作品で、今年には『復活のルルーシュ』という続編が劇場版として公開された。  このコードギアスを知っているなら、誰でも知っている名ゼリフがある。それが第1話で自分を殺そうとする神聖ブリタリニア帝国の兵士に対して、ルルーシュが放つ「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」というセリフだ。  私はこのセリフを初めて聞いて何年も経ってから、とても心を揺さぶられるようになった。そのきっかけになったのは、仕事として始めた人生相談だった。人生相談という仕事は「こうした方がいい」とアドバイスすることではない。相手が言いたくても言えないでいる本音を受け止めるのが仕事だ。  そして、その時に必要なのが、自分も本音を打ち明けることだ。自分の本音を隠しておきながら、相手の本音を聞き出そうとするのは、虫のいい話だ。そして、そうした心づもりは必ず悟られてしまい、相手も本音を打ち明けようと思わなくなる。それでは意味のある人生相談にはならない。  もちろん、「人生相談は必ずそうあるべき」とは思わない。他の人には、他のやり方があるのかもしれない。ただ、私にできるのはこのやり方だった。そして、そう思って人生相談を続けている時にふと、「撃っていいのは、撃たれる覚悟のあるやつだけだ」というルルーシュの言葉が頭に浮かんできた。  もちろん私に誰かを撃つつもりはない。ただ、「自分は安全な所にいて、相手を危険や恐怖にさらすのは道理に合わない」という部分には共通点があった。  自分の本音を打ち明けることにはリスクと恐怖がある。「このことを知られてしまったら、自分の評価が地に落ちるかもしれない」というリスクと恐怖を相手が負っているのだから、自分もそれ相応のリスクや恐怖を負うべきだと考えていた。その考えに、このセリフは「言葉」という形を与えてくれたのだ。  今でも誰かの相談に乗る時は、「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」という言葉を思い出してから出かけることにしている。これはもっとシンプル表現すれば、「腹を割って話す」というだけのことなのかもしれない。しかし、大切なのは「自分にしっくりくる表現」を使うことだ。なんの実感もない、ことわざや慣用句で表現しても、本気にはならない。
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