更新日:2023年05月15日 13:30
仕事

弱者のわたしが歌舞伎町で成り上がった「経営術」<歌舞伎町10億円女社長>

出世頭の21歳黒服も経営者になって…

 お店は儲かっているのに、20歳の女社長はずっと月給制。  挙げ句の果てにある日、オーナーが出資法違反と詐欺で逮捕され、店の名義が20歳の女社長名義になっていたので、店の造作も利益も全て弁済に当てられました。残ったのは、店をはじめたときに内装にかけたお金の残債だけ。1億円近くの借金を抱え、彼女は自己破産することになりました。  次に見たのは銀座の21歳の黒服でした。彼は店のオーナーにも可愛がられていて、出世頭でした。飲みにきたお客様の飲食店のオーナーに見染められて、銀座のクラブを退職しその飲食店で働くことになりました。  はじめは3店舗の焼肉店を任され、飛ぶ鳥を落とす勢いで10店舗の焼肉店や居酒屋、焼き鳥店の社長になりました。でも、彼は21歳だから他の相場というものを知らなかったのでしょう。

そのまま消息は不明になった

お金 フタを開けてみると、オーナーからのまた貸しで、ありえないほど高い値段の家賃を払い、フランチャイズでは考えられない金額の高いロイヤリティをオーナーに払っていて、会社は常に大赤字。その大赤字をオーナーから貸付けられて、毎月、毎年どんどん累積赤字がふくれていきました。  そういうわけで10店舗の飲食店チェーンの社長であるにも関わらず、給料は20万程度しか取れず、借金がどんどん膨らんでいくので辞められないという状況に陥っていきました。  3年経って、彼が「どうしても辞めたい」と申し出たところ、「8500万円のオーナーからの会社の貸付を払うなら辞めてもいい」と裁判沙汰になりました。結局、裁判でオーナーに1000万円支払う命令が出ましたが、彼はいなくなり、そのまま消息は不明になってしまいました。
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不動産ボスの社長の下で起業したら…
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新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中

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