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「倒産しかない…」中小プラスチック工場から悲鳴。CO2削減の裏で

「脱飛行機」でLCCが倒産!?

 グレタさんムーブメントが世界にもたらしているもう一つの影響が「脱航空機」だ。欧州では温室効果ガスを大量に排出する航空機の利用を「恥」だとし、代わりに鉄道を利用する動きも広がり始めている。  英人気バンド・コールドプレイは、二酸化炭素の排出を懸念して新作アルバムのツアーを行わないと表明。米トップモデルのベラ・ハディッドも航空機を利用することへの罪悪感を表明するなど欧米セレブの間で脱飛行機が進む。
グレタ倒産

脱飛行機の波はどこまで広がるのか

 一方でこうした動きはLCCにとって死活問題だ。低料金で勝負するLCCは資金繰りが厳しい会社が多く、直近1年以内でも数多くのLCCが燃料費の高騰などで経営破綻している。銀行からの融資がストップされれば、多くのLCCが倒産するだろう。  日本でも多くのLCCが就航しているが、この波がアジアに普及すれば、鉄道で国外に出ることができない島国ニッポンにとっては死活問題となる。気軽に海外旅行に行けなくなってしまうかも!? 取材・文/奥窪優木 写真/AFP=時事 ※週刊SPA!1月7日発売号より
1980年、愛媛県生まれ。上智大学経済学部卒。ニューヨーク市立大学中退後、中国に渡り、医療や知的財産権関連の社会問題を中心に現地取材を行う。2008年に帰国後は、週刊誌や月刊誌などに寄稿しながら、「国家の政策や国際的事象が末端の生活者やアングラ社会に与える影響」をテーマに地道な取材活動を行っている。2016年に他に先駆けて『週刊SPA!』誌上で問題提起した「外国人による公的医療保険の悪用問題」は国会でも議論の対象となり、健康保険法等の改正につながった。著書に『中国「猛毒食品」に殺される』(扶桑社刊)など。最新刊『ルポ 新型コロナ詐欺 ~経済対策200兆円に巣食う正体~』(扶桑社刊)発売

ルポ 新型コロナ詐欺 ~経済対策200兆円に巣食う正体~

詐欺師や反社、悪事に手を染めた一般人まで群がっていた
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週刊SPA!1/14/21合併号(1/7発売)

表紙の人/ 森 七菜

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