「息子がスマホ依存症で会話もできません」女性44歳からの悩み相談
あなたの息子さんの主体性が脅かされているのは、スマホを見ることによって脳内でドーパミンという分泌物が出て快感を覚えるからです。この快感の依存症になっているのだと思います。
息子さんの意志力では、スマホ依存をやめることができないと思います。お母さんがスマホを取り上げても、息子さんは暴力を用いてでも奪い返そうとします。依存症になると誰もがそういう行動を取ります。
精神科医と臨床心理士による専門家チームの治療を受けることをお勧めします。精神科医に知り合いがいないならば、最寄りの保健所に電話をして相談すれば、詳しい人が会ってくれます。保健所からスマホ依存症を治療した経験のある精神科医を紹介してもらうことができます。
繰り返しますが、これは依存症という病気で、息子さんの意志力が弱いとか、お母さんの育て方が間違っていたとかいう問題ではありません。病気であると割り切って、専門家のアドバイスに従って行動することを強く勧めます。
★今週の教訓……意志力だけではスマホ依存をやめられない’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数
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