カーライフ

27年で価格が約2倍に!軽自動車は貧乏人のクルマという誤解

27年前、ワゴンRの価格は…

 それにしても、軽って高くなったよね……。  27年前、ワゴンRが出たときは、中心価格帯は100万円くらいだった。付けるオプションもそんなになかったし、乗り出し120万円で十分いけた。  27年たっても日本人の平均年収はまったくの横這いだけど、軽のお値段は約2倍になりました! フェラーリも27年間でお値段が約2倍になっておりますので、これは「軽のフェラーリ化」と言ってよろしいでしょうか?  なんでそんなに高くなったのかと問われれば、そりゃもう中身も装備もまるで違いますから。初代ワゴンRについていたのは、エアコン、パワステ、パワーウィンドウくらい。ほかにはなんにもありませんでした。もちろん自動ブレーキなんざ、この世に存在すらしませんでした。  ちなみに、41年前に大ヒットした「アルト47万円」は、エアコンもパワステもパワーウィンドウもラジオもナシだったんでちゅね~~!
オートクラブ

軽自動車は規格で排気量だけでなくサイズも決められております。現行は、排気量660㏄以下、長さ3400㎜以下、幅1480㎜以下、高さ2000㎜以下。最高出力も64馬力以下に制限されております

【結論!】 かつて軽は、移動するだけで満足する最低限の足だったけど、今ではメルセデスに伍して走り、装備もレクサス並みに。お値段は2倍になったけれど、みなさま大変喜んで買っていかれます。収入は増えてないのに。ちょっと不思議。
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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