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「バリウム検査」は行うべきでない?翌日救急車で運ばれた例も…

―[健康診断の真実]―
 健康診断を会社に義務づけられ、人間ドックも定期的に受けろと言われ、保険会社のCMに不安をかきたてられ。人生100年、長生きしたいならまず検査と、何かとプレッシャーがかかる現代社会。しかし、その検査は本当に必要なのか? 健康診断で実際に起きた悲劇を取材した。 ▼実録 健康診断で起きた悲劇

医師がもっとも勧めない「バリウム検査」の悲劇

健康診断の真実

「ここまで大ごとになるのなら、もっと厳しく注意喚起をしてほしい。もう少し我慢していれば、どうなったことか」と山下さん

 30歳以上の現役医師200人におこなったアンケート結果で6割以上の医師が「受けるべきではない」とした「バリウム検査」。とうきょうスカイツリー駅前内科の金子俊之医師はこう解説する。 「日本以外では実施されていないがん検診の典型。内視鏡のほうが精度、安全性において優れているので、必要ありません。進行がんの見落としも多く、体内環境をかき乱すので、他の病気を誘発する恐れもあります」 【詳細記事】⇒医師が考える「受けるべき・受けるべきではない」検査  そのリスクの大きさが問題だ。バリウムが腸の中で固まると腸閉塞や腸に穴が開く大腸穿孔などになり重篤化するため、検査後には必ず下剤を処方されるが、山下貢さん(仮名・42歳)は下剤を飲んでも一向に腹が下らず、そのまま床に就いた。 「市の胃がん検診で初めてバリウムを飲んだので、『こんなものかな?』と思いつつ、深刻に考えていませんでした。すると、翌日に激しい腹痛に襲われたんです」  たまらず救急車を呼んで病院へ直行し、一命を取り留めた。 「後々調べたら、下剤が効かないなどで年間60件近い事故があり、大腸に穴が開いて死んでしまったケースもあると知りました。自分ももう少し我慢していたらと思うと、身の毛がよだちましたね」  医療にリスクはないと思い込んでいると、命を落としかねない。 【医師・金子俊之氏】 とうきょうスカイツリー駅前内科院長。日本リウマチ学会専門医・指導医。著書に『医者が教える「ヤブ医者」の見分け方』(ゴマブックス)など <取材・文/週刊SPA!編集部 アンケート協力/パイルアップ>
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