「逆境を乗り越える力を身につけたい」女性24歳の悩み
ロスジェネは、個人の心の問題ではなく、資本主義的景気循環によって切り捨てられたプロレタリアートなのです。プロレタリアートとは、古代ローマの国勢調査で「子供以外の財産をもたない人」という意味です。経済的理由で、労働者が子供をつくらなくなると、資本主義経済体制が継続的に成り立たなくなります。
最近、政府がロスジェネ対策に取り組み始めたのは、人道的観点からではなく、資本主義システムを生き残らせるためにそれが必要だからです。このような客観的情勢の中で生きていることを認識することがとても重要と思います。
周囲との関係がうまくいかなくても気にする必要はありません。他人とのコミュニケーションをあまり取らずにできる仕事を酪農業のなかで見つければいいと思います。ストレスが溜まったら、無理をせずに休めばいいです。
また、精神科医や臨床心理士による治療は継続していきましょう。そうするうちにあなたのリズムに合った仕事を見いだすことができます。大丈夫です。「今のままでいいんだ」と自分に自信を持つことが重要です。
★今週の教訓……「今のままでいいんだ」と自信を持とう’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数
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