恋愛・結婚

妻から突然離婚を切り出された。単身赴任中に一体何が…

 既婚男性の中には「独身に戻った気分」と意外に満喫している人も多い単身赴任。そのため、ついハメを外しすぎて現地の女性と深い仲になってしまう話もよく聞くが、パートナーがいないことで羽を伸ばせるのは妻も同じ。  なかには任期が終わって戻ってくるタイミングで不倫が発覚。そのまま離婚を迎えた夫婦もいる。

いきなり「離婚して」と言い出した妻

離婚イメージ

写真はイメージです(以下同じ)

「もう5年も前のことですが、任期が終わる3か月前、週末を利用して家に戻ったとき、妻(当時34歳)に離婚を迫られました。こっちは単身赴任中に浮気はおろか、そういうお店にだって一切行っていません。それなのになぜそんなことを言い出すのか理解できませんでした」  当時のことをそう振り返るのは、素材メーカー社員の牧原光哉さん(仮名・42歳)。もともと関係が冷め切っていたわけでもなく、妻からの離婚の申し出にただ困惑するだけだったそうだ。 「赴任先は空港から車で2時間はかかる九州の田舎町でしたけど、2か月に一度は飛行機に乗って、妻と娘のもとに帰っていました。そのときは仲良くしていたつもりだし、『そろそろ2人目がほしいね』なんて言ってたほどです」  牧原さんに向かって妻は、「結婚当初からあなたと夫婦としてやっていくことに疑問を感じていた」などそれっぽい理由を口にしたそうだが、彼はこれが本当の理由とは思えなかったという。 「鈍感な私から見ても妻の言動や態度は不自然に感じました。トイレやお風呂に入るときもスマホを話さず、しかもロックをかけていたので余計に怪しく見えました。それで興信所に調査を頼んだんです」

証拠を突き付けたら、あっさり事実を認めた

 費用が高額で3日間だけの依頼だったが、不倫相手が自宅に出入りしている画像、その男の車の中でキスをしている画像などの決定的な証拠の入手に成功。疑惑どころか完全なクロだったのだ。 「その間、子供は同じ市内に住む彼女のお姉さんに面倒を見てもらっていたこともわかりました。わざわざ人に子供を預けて不倫し、挙句の果てにはそのことを隠して離婚を迫る。相手は大学時代の元カレみたいで、別れてヨリを戻そうと思ったみたいです。怒りを通り越して呆れ果てましたよ」 離婚 妻から迫られた離婚話を「考えさせてほしい」と保留していた牧原さんだが、後日応じる旨を連絡。話し合いのため、週末を利用して再び家に戻ったそうだが、あらかじめ依頼していた弁護士を連れての帰宅。最初は激しく罵ってきた妻も証拠の数々を目の前に出されると、言い逃れできないと思ったのか不倫の事実を認めたそうだ。 「慰謝料は妻と相手それぞれから200万円の計400万円。どちらも一括での振り込みでした。ただ、悩んだのは子供の親権です。本当は引き取りたかったのですが、両親は地方在住で周りに頼れるような人もなく、私が仕事をしながら育てるのは難しく、泣く泣く諦めました。定期的に会うことはできますが、最初は別れるときになると子供がいつも泣いてしまって。あれは本当に辛かったですね」
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桜を見ると、嫌な思い出が蘇る
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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