アパホテル社長、1泊2500円の大勝負「コロナ禍でもシェア拡大を目指す」
アパホテルは5月10日、アパ直(公式サイト、アプリ)から予約すれば、シングル1泊2500円で宿泊できる「新型コロナウイルスに負けるなキャンペーン」(~6月30日まで)を発表。ホテル業界が苦境にあえぐなか、採算度外視の大きなチャレンジで話題を集める。アフターコロナを見据えたアパホテルの戦略を元谷芙美子社長に聞いた。
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――アパホテルは新型コロナ軽症者をいち早く受け入れました。
元谷社長:4月初旬、政府から打診されたとき、「この国難に立ち上がらなければ、ホテル業界のリーディングカンパニーは名乗れない」という気持ちで、すぐに軽症者の受け入れを決めました。
社員には常日頃から1番恐いのはパンデミック、2番目に戦争、3番目は自然災害と話していたので、「ついに来たか」と準備ができていた。風評被害があったなか、1人の社員も受け入れを反対しなかったのは、私の誇りです。
すぐに神奈川県から具体的な協力要請があり、昨年9月オープンしたばかりで、日本最大級の2311室を誇るアパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉を貸し出しました。客室稼働率は90%を超えており、うちのドル箱でしたが、ケチケチしたって仕方ない。医療体制を守るためにも、最新の大型ホテルを1棟丸ごと提供することにしました。完成したばかりでオープン前だったアパホテル&リゾート〈両国駅タワー〉(全1111室)も東京都に貸し出しています。
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