緊急事態宣言中にレジャーを楽しんだ夫婦。軽蔑する友人に「納得がいかない」
新型コロナウイルスの影響で、例年とは様子が異なった今年のGW。
取材にこたえてくれたのは、豊田さん夫妻(仮名・30代)。今回のグランピング施設は、奥さんが見つけてきたのだという。
だが、時は緊急事態の真っただ中。よりによってなぜその時に出かけてしまったのか?
「テレビで“奥多摩に来ないで”と言われてたのは知っていました。でも営業しているなら行っても良いのかなって思いませんか? 奥多摩エリア以外にも、ちらほらと営業しているグランピング施設はありましたし。
私たちは東京の多摩エリアに住んでいます。車のナンバーが多摩だから大丈夫かなって思ったのが、奥多摩を選んだ理由ですね。でも実際は、奥多摩エリアは八王子ナンバーだったんです。正直焦りましたが、噂の“他県ナンバー狩り”にも遭うことなく、無事に帰れましたよ」(豊田さん夫妻、以下同じ)
だが、当時の奥多摩の様子は異様な雰囲気に包まれていたという。
「車を走らせて奥多摩へ向かっていけばいくほど、“奥多摩には来ないでください”の看板が増えていきました。無料駐車場には立ち入り禁止のテープも…」
普段では見ることのない光景を見て、罪悪感などはなかったのだろうか?
「罪悪感がまったく無かったわけではありません。ですが、せっかくのグランピングが楽しめなくなると思ったので、気にしないようにしました」
ちなみに、施設側も手厚くもてなしてくれたそうだ。
「グランピングのスタッフさんも喜んでいましたよ。“来てくれてありがとう!また来てくださいね”って。人が本当に少なかったですからね。これが本音だと思いました」
グランピング施設からは他にも、テントのグレードアップやデザート提供などのサービスを受けたと話す二人。だが、いいことばかりではない。
「あまりにも楽しかったので、グランピングの件を友人に話したんです。“楽しかったからおすすめだよ”って。そうしたら、“緊急事態宣言が出ていたのにグランピング?すごいね…”って呆れた表情で言われてしまいました。この一件以来、友人からは距離を置かれている気がします。LINEがくる頻度も減ったし…」
しかし、ステイホームが叫ばれる中、奥多摩でグランピングをしていた夫婦がいた。
“奥多摩には来ないでください”の看板はあったが…
友人から距離を置かれるきっかけに
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