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和歌山への“越境飲み”に戸惑う地元の声。週イチ花火大会で毎週末混雑、出稼ぎ組も

宿泊の予約受付拒否を要請した和歌山県知事

新内

和歌山市内随一の繁華街・新内(編集部撮影)

 8月24日、和歌山県の仁坂知事は新型コロナウイルスの感染拡大防止対応策として県外からの観光客の宿泊予約受付を控えるよう施設に要請した。和歌山県では同日、90人の感染者が確認されて過去最多となった。  緊急事態宣言により、隣接する県外まで飲みに行く越境飲みが問題となっている。和歌山の越境飲みはどれほどひどい状況になっているのか。現地の人に話を聞いてみた。 「今更、県知事が要請を出してもハッキリ言って遅いんですよ。毎年、夏は白浜に県外からの観光客が訪れるんです。今年は近畿圏の他の海水浴場は閉鎖されていたのに白良浜海水浴場は7月から海開きしていて、これで人が来ないわけがないじゃないですか。  それに昨年、中止になった白浜花火フェスティバルが今年は開催されたんです。ゲリラ的に開催するのならまだしも7月11日から8月末の毎週日曜日に場所を告知したものだから、週末は前乗りする県外ナンバーの車で大混雑。飲食店やスナックが並ぶ白浜銀座通りは、密どころの騒ぎじゃありませんでしたね」  そう語るのは和歌山県内に住む主婦の女性。県外からの客で観光地やイベントは密になってしまい、子供を連れて外出するのですら恐怖を覚えたという。

一見客と県外客はお断りの貼り紙も

 また、和歌山市内で飲食店を経営する女性からはこんな声も聞かれた。 「市内の飲み屋では『県外のお客様お断り』、『一見様お断り』と貼り紙をしている店もあります。私も前はそうしていたのですが、中には『地元民です』と嘘をついて店に入ってくる人もいます。でも、会話の内容を聞いているとどう見ても大阪からの観光客。それを知ったところで『出ていって』とも言いづらいんですよね。  県民はもういっそのこと、緊急事態宣言を出してほしいと思っています。今年1月に大阪が緊急事態宣言になったときも県外からの客が押し寄せて、地元の人がまったく出歩かなくなったんです。店を開けても感染リスクが恐いし、閉めたところで協力金もなかったんです。  そこで今年2月、飲食業者が支援を求める署名を集めて県庁に嘆願書を提出したんです。1000店舗ほどの署名が集まったのですが、店を開けようが閉めようが1日の協力金は2万5000円。当然、足りるわけがなく営業しないとやっていけない状況です」
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越境の理由は出稼ぎ!?
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