コロナで内定取り消しに絶望「何十社と受けて決まった一社だった」
こうしたケースは少なくなく、労働運動家・鈴木剛氏のもとにも十数件の相談が寄せられている。
「法律上、内定の時点で労働契約は成立し、内定取り消しは一方的で不当な解雇と見なされる。つまり交渉の余地はあるんです。しかし悪質なケースだと『内定は出したけど、コロナで大変だから一旦インターン契約を結ばせてほしい』と学生にサインをさせ、翌日不採用を伝える事例も報告されています。インターンはいわば試用期間なので、合法的に解雇を通知できるわけです」
人生を大きく左右する新卒採用。路頭に迷う新社会人が増えることは、そう遠くない将来の日本にとって大きな損失に繋がりかねない。
【労働運動家・鈴木 剛氏】
全国コミュニティ・ユニオン連合会会長。労働組合が再建した企業等の役員を務めている。著書に『中高年正社員が危ない』(小学館101新書)など
<取材・文/週刊SPA!編集部>
―[コロナ解雇の衝撃]―
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『年収100万円で生きる-格差都市・東京の肉声-』 この問題を「自己責任論」で片づけてもいいのか――!? ![]() ![]() |
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