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レジハラ、万引き増えた…レジ袋有料化でコンビニ店員が見た事実

新たな傾向、協力的な客が増えた

レジ袋 時間が経つにつれ、客側の意識も変わってきた。向こうから袋がいるか、いらないかの意思を伝えてくる客が増えてきた。正直ありがたい。  一応、現在のマニュアルでは客に聞かなければいけないのだが、これからは変わってくるだろう。筆者はベテランなので、ひとつの商品を持ってきた人にはたずねない。袋を持っている人にも聞かない。客からしてもイチイチたずねられるのがウザいのだ。  だが先日、失敗してしまった。トートバッグを持っている男性がふたつの商品を購入。袋はいらないと思ってそのまま会計。しかし、その人は袋が欲しかったようだ。謝ったら笑顔で3円を支払ってくれた。  最近は客側も協力的な人が増えてありがたい。

どさくさに紛れて万引きが多発

 コロナ禍の不景気とエコバック普及のせいか、万引きが増えている。  そもそも店に客が入ってくる段階で前の店で購入したものを手に持っていたりするし、店内で商品をカバンに堂々と入れていても当たり前になった。スタッフもうちの商品なのかすぐには判別が難しく、そこを狙って万引き犯は盗むのだ。  最近、多く盗まれているのがパン、冷凍食品、缶詰、飲み物など、生活臭がするものばかり。犯人はどこにでもいるような若い女性ばかりなのが驚かされる。  この前、何度も万引きをする女性をマークしていて捕まえたのだが、まだ18歳の某有名大学に通う女子大生だった。地方出身者で両親は共に堅い職業。家庭環境は良さそうだが、警察によると、地元でも高校時代に数回、万引きで捕まっていた前歴があった。  父親から謝罪の電話が入ったが、このときはやりきれない気持ちになった。<取材・文/浜カツトシ>
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