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「Go To Eat」が10月から本格開始。どこまで得できる?

ポイントは次回以降に利用可能

 このキャンペーンは「複数回外食する仕組み」である。  最初の来店ではポイントが発生するのみで、それをその場で消化することはできない。次回以降にポイントを使うことが前提だ。この仕組みにより、利用者は繰り返し飲食店を利用することになる。  4人の会合(15時以降)で1人当たり3000円のコースを予約した場合、付与されるポイントは4000円相当。つまり実質的に8000円で会合ができる計算だ。もっとも、これはあくまでもポイントでの還元だから単純に「1万2000円が8000円に」とも言えないが、4000円分のポイントが次回の会合のきっかけになるかもしれない。

カラオケの利用禁止

 もちろん、懸念事項がないわけではない。新型コロナウイルスの日毎の新規感染者数の推移次第で、キャンペーン自体が迷走してしまう可能性がある。  たとえば、東京都で今後新規感染者が急増したら? 警戒レベルの引き上げにより、またしても外出が大きく抑制されたらどうなるのだろう?  Go To Travelの東京除外は大きな話題になったが、それと同じように「東京では意味を成さないGo To Eat」になってしまうかもしれない。もっとも、そうならないように農水省も手を打っているようだ。キャンペーンに参画する飲食業者に対し、新型コロナ感染対策を義務付けている。  その中で農水省は「カラオケの利用禁止」を明記している。
農林水産省

画像は、農林水産省のサイト内「Go To Eatキャンペーン事業」について、「GoToEatに参加する飲食店が守るべき感染症対策」より

 参画飲食店にカラオケ設備があること自体は問題ないが、キャンペーン期間中はこれを利用しないというのが条件だ。また、「登録飲食店の利用者が着席した際に目のつく場所で、接触アプリの紹介をする」という記載もある。これらを見ると、感染対策に関してはかなり厳格な姿勢で取り組んでいると言える。<文/澤田真一>
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
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