カーライフ

いつになったら自動運転車と呼べるクルマは登場するのか?

クルマだけじゃない!バイクも自動運転技術が採用される!

 こうした自動運転技術は、何も四輪車だけではない。  二輪車も、メガサプライヤーであるドイツのボッシュが、レベル1の「アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム」を開発。「アダプティブ・クルーズ・コントロール(前車追従機能)」、死角に入った車両を教える「死角検知」、衝突の危険を教える「衝突予知警報」が可能で、日本のメーカーでは、’21年にカワサキが同機能の搭載車を発売する。
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レベル1:二輪車はレベル1の搭載車の発売を目指す!

 このように先進安全技術は、乗りものごとに進化し自動運転技術へと近づいているが、その過程において、技術でできることにも限界があることがわかってきた。  衝突被害軽減ブレーキを例にとると、衝突まで1秒以下の状況、たとえば時速60㎞(秒速約16.6m)で走っているクルマの直前に、物陰からいきなり人が飛び出してくるケースでは、いくら優秀な衝突被害軽減ブレーキでも、衝突は物理的に避けられない。  実は’20年は、こうした自動運転技術を実用化する条件が整ったと判断された記念すべき年になった。機械でできること/できないことが明確に示されたからだ。  一方、実用化に向けた法整備も進んでいる。4月には、日本国内でレベル3搭載車を販売してもいいとする改正道路交通法が施行。ちなみに欧州では’21年から容認される。保険制度も整備され、同時に無線通信を使って、販売後の車両に対する自動運転技術のアップデートも法的に認められた。  これを受け乗用車では、’20年度中に、レベル3にアップデート可能なレクサスLSが登場。ホンダからもレベル3を搭載した車両が販売される。メルセデス・ベンツの新型Sクラスもレベル3に対応するといわれ、商用車では先のダイムラートラックAGが’29年までにレベル4の大型トラックを販売する。
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レベル3:レクサス新型LS

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レベル3:メルセデス・ベンツ 新型Sクラス

 ともすれば、自動車メーカーのパフォーマンスにしか見られなかった自動運転技術だが、実用化は着実に進んでいるのだった。

レベル3に突入した、自動運転技術

▼乗用車は高級車でレベル3搭載のクルマが登場する! ・レベル3:レクサス新型LS ・レベル3:メルセデス・ベンツ 新型Sクラス ・レベル2:日産スカイライン ・レベル2:スバル新型レヴォーグ プロトタイプ ・レベル2:商用車は手放しなしのレベル2を主要地域で発売! ・レベル1:二輪車はレベル1の搭載車の発売を目指す!
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