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「ネトウヨ VS パヨクの虚しい“宗教戦争”」倉山満×有田芳生、まさかの対談

言論ストロングスタイル特別編 有田芳生×倉山満対談

倉山満氏と有田芳生氏 写真/恵原祐二

 本人の意向はさておき一般的に「倉山満」は右の言論人にして憲政史家、「有田芳生」は左の言論人にして政治家、ともに筋金入り、ということになっている。今回、左右どちらにとっても一見「ウソだろ、やめてくれ」な対談が実現した。きっかけは倉山満氏の新刊『保守とネトウヨの近現代史』(扶桑社刊)。献本先の有田氏から編集部に感想のメールが届いたのだ。有田氏はまた同新刊に関してツイッターでつぶやくことすでに10回以上。「眼からウロコが落ちる」と評するそのポイントとは?

「なんだ、ほとんど考えが一緒じゃないか」と

倉山:ここ、扶桑社の応接室なんですが、場所も含めてアウェイみたいなところに来ていただきました。 有田:オウム事件の時はSPA!によく登場していましたし、SPA!に連載していた勝谷誠彦さんとも亡くなる直前までつきあいがあったので、敵陣に乗り込むみたいな気持ちはまったくありませんよ(笑)。 倉山:立場が違ってもファクトを共有しないとまずいのではないかということで書いたのが『保守とネトウヨの近現代史』です。そこに有田さんは反応してくださった。
言論ストロングスタイル特別編 有田芳生×倉山満対談

有田芳生氏

有田:ほとんど違和感がない。なにより、自分がこれまで生きてきた歴史とぴったり合うんです。同時代体験として楽しく読ませていただきました。僕が若い頃の状況を倉山さんは、「保守」と言われる人たちは言論界の端っこの方でいじめられていた、と評価している。僕も同じ感覚。そういう人たちが、安倍政権になって、自分たちの世界がきたみたいな理解をされたんじゃないか。「おわりに」でこう書かれていますね。 《歴史家は安倍内閣を長いだけで何もできなかった政権と断罪するだろう。そして、そんな安倍晋三にぶら下がっただけの「保守」「ネトウヨ」など、日本の歴史から忘れ去られるだろう》。僕と感覚が一緒です。総括としてもすっきりしています。

人間の評価に零点も百点もあるはずがない

倉山:結局、人間の評価に零点も百点もあるはずがないということなんです。「自分は与党支持だから安倍さんの言うことは全部応援する」。「自分は野党だから安倍さんの言うことは全部否定する」。これはおかしい。それは、帰依する、ということで自分の頭で考えてはいません。 有田:本が届いた時、ちょうど、杉田水脈さんが五回目の炎上中で、杉田さんのところから読み始めたんです。杉田さんが山口敬之さんを守ったのは、伊藤詩織さんに対する憎しみからなんだ、と書かれていますね。 倉山:それ以外に想像がつきません。難しい説明かもしれませんが、これはまるで宗教戦争です。安倍零点か百点か。反安倍か反・反安倍か。一ミリも譲れなければ伊藤さんは(反・反安倍派から)悪魔とみなされるんです。それは杉田さんも同じことで、一般の人たちからも悪い人だと言われたりする。ここは強調しておきたいんですが、杉田さんは悪い人ではありません。「賢か愚か」と「善か悪か」という話とではぜんぜん違います。
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「有田さんの方が安倍さんに同情的で、私の方が批判的という(笑)」
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