「朝いちラブホ」がコロナで増加。日中から不倫する人たちの事情
春の緊急事態宣言下にラブホテルが大盛況だったことは記憶に新しい。あれから半年、不倫カップルにも変化が起きている。出会いから逢瀬の新しい形を紹介しよう!
池袋や鶯谷のみならず、川崎や町田など都内や近郊のラブホ街ではコロナ以降、ある変化が見られるという。午前中から満室となるケースが増えているのだ。利用者はズバリ不倫カップル。朝の8時や9時から、ラブホテルにしけこむというわけだ。
「子供を保育園に送っていったその足でホテルに向かうのが最近の定番。ママチャリを最寄りの駅に停め電車で池袋や新宿に出て落ち合い、ラブホに直行するんです」(ダブル不倫中の35歳女性)
ウィズコロナの時代で“朝いちラブホ”という新しい不倫様式が生まれつつあるが、密会は夜から午前中~昼下がりへとシフトしているという。毎日リモートワークになったにもかかわらず、夫に「週1は出社するルール」と嘘をついて逢瀬を重ねるのは、年下男性と不倫中の人妻(42歳)だ。
「今までは夜に会っていたんですが、旦那がリモートワークなので夕食は毎日作らないといけないし、外出しにくい。その点、朝なら疑われないですからね。出社スタイルの洋服で出かけるのですが、そのまま彼と待ち合わせて、ラブホに入ります。朝いちの入室だと掃除も一番きちんとしてあって、感染リスクが少なそうでしょ。カラオケしたり、バブルバスに入って、巣ごもりデートですね」
都内で3店のラブホテルを経営するオーナーは次のように話す。
「コロナ前は11時頃~昼にかけてチェックインするカップルが多かったんですが、コロナ以降は9~10時くらいから客が入り始め、昼には満室になるケースが増えました。大半が30~50代の中年カップル。部屋での飲食オーダー率もグッと増えましたね。密室デートを楽しんでますよ」
また、最近では売り上げ減に悩むビジネスホテルやシティホテルが格安でデイユースプランを出していることもあり、不倫カップルの昼間の密会を後押ししている。
「デイユースプランの場合、開業したてのオシャレなビジホでも3000円台で利用できますからね。ラブホより全然いいですよ。予約も可能だし、別々にチェックインできるのもいい。途中外出もできますしね。した後、先に相手を帰してそのままホテルに残り、仕事のZoom会議をしたこともあります。便利ですよ」(38歳男性・ダブル不倫中)
ホテルだけではない。既婚者同士の“出会いの場”も日中にシフトしているという。大人向け合コンを主催するLOVERS(ラバーズ)の青木アキラ氏は言う。
「漠然と夜の街が不安だと感じているようで、昼間の合コンが断然人気です。リクエストの声も多く、感染リスクの低いテラス席での会合だと即日満員ですよ」
参加する人たちもコロナ前には見られなかった特徴があるという。
「コロナ禍による業績不振でリストラ対象になるのではと心配している人や、冷めていた夫婦関係が巣ごもりで浮き彫りになった人など、悩みや孤独感を抱える人が多いのです。新規の参加者は明らかに増えており、非常に積極的です。関西圏や信越地方など遠方から足を運ぶ人もいます」(青木氏)
感染を恐れるため、2次会には参加せず、合コンで意気投合したら即ホテルに向かい、すぐに交際が始まる「即即カップル」が増えているのも特徴だという。他の既婚者合コンの業者でも、タワマンのパーティルームやラウンジを利用したランチ会が好評とのこと。
不倫した後に同じホテルの部屋でZoom会議!
感染リスクの低いテラス席での合コンは即日満員
フリーライター。性風俗、女性問題、金融犯罪などを中心に執筆。未婚で1児を出産後、結婚。3児の母。愛人に走る女性をルポした『副業愛人』など著書多数。女性のお金や生活事情に関するルポ、詐欺事件を多く扱う。性とお金に対する欲望と向き合う人間をフィールドワークし、取材執筆を続けている。日本プロダクション協会の監事も勤めている
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