仕事

テレワークに不満爆発。会社の一方的な“謎ルール”で現場はパニック

会社の同僚との間にもテレワーク格差が発生

テレワーク地獄の実態

「テレワークにかかる費用は実費。残業して稼ごうにも残業代が出ないので、実質的にサービス残業させ放題」(20代女性・IT)

 また、無駄なオンライン会議や上司とのやりとりに辟易する人も。 「私の業務にはまったく関わりがない内容なのに、週に一度のリモート会議に強制参加させられています。毎週2~3時間も無言で意識の高い話を聞かされて、正直うんざりです」(30代女性・派遣) 「Zoomでのアイデア出し会議が悲惨。毎回、議論が煮詰まると顔だけは映っているけど誰も話さないという状況になり、社員間では『地獄のリモートアイデア出し会議』と呼ばれています。こういうのは雑談を交えながらリアルな場でやったほうが絶対にいいと思うのに」(20代男性・アパレル)

8GBと16GBを雑に割り振られ…

 さらには、社員間でテレワーク待遇に格差が生まれていることも。 「会社から全社員にノートPCが支給されたはいいが、なぜかスペックに差があって。業務別にメモリ8GBと16GBを雑に割り振られ、『なんで俺のPCはスペックが低いんだ?』と不満の声が……。たいして忙しくないお偉方はもちろん16GB」(40代男性・新聞) 「正社員はフルリモートなのに、契約社員は強制出社。正直、作業内容的には契約社員でもリモートでいいし、出社の意義は宅配便を受け取るくらい。ほぼそのためだけに週5で出社させられるのはおかしい! 手当もないし、時差出勤もダメ。契約社員だけでオフィスの機能を支えるのは差別を感じる」(20代女性・IT)  こんな環境では生産性が上がらないのも無理はない。
越川慎司氏

越川慎司氏

【クロスリバー代表・越川慎司氏】 テレワーク導入支援のエキスパート。『トップ5%社員の習慣』、『超・会議術』など、業務改善にまつわる著書も多数。 <取材・文/週刊SPA!編集部> ※週刊SPA!11月17日発売号の特集「テレワーク地獄の実態」より
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週刊SPA!11/24・12/1合併号(11/17発売)

表紙の人/ 中条あやみ

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