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競馬新聞から休み明け馬の不安要素を読み取る方法

競馬新聞から何が読み取れたか?

 そんなわけで人気しつつも負けてしまった悲しいレースなのですが、競馬新聞を見ると各紙とも「能力上位だが休み明けなので割引」という評価になっていました。本命をつけてくれた新聞もあったのですが、それでも「割引必要だが能力で押し切る」というマイナスポイントを踏まえた上での評価で、結局のところ競馬新聞各紙ともに「今回は完調ではない」という点を正確に見抜いていたわけです。  ネットに転がっている内部情報とやらを追いかけるよりも、素直に競馬新聞を読み込んだほうが、それもできれば複数の競馬新聞を読み比べたほうが、馬券の成績向上につながると個人的には思います。ぶっちゃけ馬について一番よく知っているのは馬主でも情報屋でもなく調教師ですし、その調教師本人のコメントが読める競馬新聞ほどお買い得な情報商材はないですよね。  そしてもう1つ。このレースでは2着に入った9号馬も休み明けだったのですが、調教師のコメントは「馬が重いところがある」という程度のもので、シトリンちゃんのように具体的な課題を挙げるものではありませんでした。またレースの前に調教試験に出走させており、調教欄を見ると追切もしっかりやって時計を出しています。  同じ休み明けでも準備不足かどうか、具体的な課題があるかないかの差は大きいですね。南関東のお客さんはこのへんのニュアンスを読み取るのが上手いようで、結局9号馬は1番人気になっていました。これからは私も心して競馬新聞を読み込んでいきたいと思います!

負け馬主はなにを考えるのか?

 さてレースで最下位という悲しい結果を受けて、負けた馬主は何を考えるのかという話です。まずは何より、上がり(※レース後の健康チェック)に異常がないかを気にします。問題があれば調教師からレース後すぐに連絡が来ますが、時間をおいて歩様に影響が出ることもあるので、すぐには気は抜けません。  脚に問題がなければ、今回の負けが偶発的なものなのか、そもそも力が足りていないのかを考えます。そもそもの力が足りないなら降級を待つか、他の競馬場に移籍するか、門別競馬場や育成施設に入れて鍛え直すかという選択肢を検討することになります。  もろもろ総合して今の競馬場で続戦するとなった場合、次のレースをどれにするかを考えるのですが、実際のところ地方競馬の下級条件では地元競馬場の翌月の同条件しか使えるレースがない、つまりレースの選択肢がほとんどないので、実際は休みを取らせるかどうかを検討することになります。  シトリンちゃんの場合、先述のように敗因がはっきりしており、また今回のレースも負けはしましたが先行して番手を取るところまではやれていましたので、スピードは現級でも負けてないと見て、川崎で続戦です。課題が解決されていれば勝負になる……掲示板には入れるかな? と思うので、弱々しいレースを見せてしまってファンの皆様には本当に申し訳ないのですが、次走も応援していただければ幸いです!
氷河期世代ど真ん中の生まれ。馬主で占い師で大家で零細企業の経営者。副業と投資と占いで「普通の人でも馬を持てる!」ことを証明するべく奮闘中。占いは四柱推命・紫微斗数をメインでやっています。Twitter:@araichuu
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