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「結婚資金で馬買いたい!」現役グラドルが馬主を目指す

 東京・大久保にある「大衆酒場まゆ」。店長のグラビアタレント、河原まゆは幼いころから競馬に親しむウマジョにして、現在は競馬タレントとして活躍中だ。ラジオ番組なども持ち、競馬の仕事も増え始めた彼女だがさらなる高みを目指すためには何が必要なのか。そんな彼女にアドバイスするべく、競馬界で活躍するゲストが「大衆酒場まゆ」に集い、アドバイスをする連載。
河原まゆ

河原まゆ

 前回、麻雀プロリーグMリーグに参戦しているセガサミーフェニックス監督でスターホース2をはじめSEGAの多くのゲーム開発に関わった髙畑大輔から、馬主のススメを聞いたまゆちゃん。すっかり刺激を受け、自身も馬主に……と思い始めたそうな。  そこで今回はグラビアアイドルが馬を持つことができるのか? 馬主に直接聞いてみよう! ということで現在「占い師あらいちゅーの占いで馬を買ってみた」の連載を持ち、初単独所有馬のシトリン号が川崎競馬で3戦2勝と順調な馬主生活を送る、あらいちゅ~氏にリアルな馬主生活の話を聞くことにした。

ハム太郎育成ゲームと同じ感覚でダビスタを遊んだ

新人馬主・あらいちゅ~氏

新人馬主・あらいちゅ~氏

あらいちゅ~:実は僕は大久保で生活してて、競馬好きのグラビアアイドルが店が近くできたっていうのは噂で聞いていたんですけど、店名や場所がわからなくて。今回来てみてびっくり、(大久保)駅前だったんですね~ 河原まゆ(以下、まゆ):駅前ではあるんですけど、3階なので確かにわかりにくいですよね。 あらいちゅ~:こんな近いならまた来させてもらいますよ!
河原まゆちゃん

河原まゆちゃん

まゆ:ありがとうございます。でもあらいちゅ~さんのことは知り合いの怪談好きの友達から聞いてましたよ。「まゆちゃん競馬好きだよね、なんかオレもちょっとよくわかんないけど馬主さんが事故物件買う、みたいな記事を見たんだけど知ってる?」って言われて(笑) あらいちゅ~:僕みたいな庶民は爪に火を灯すような不動産投資とかしないと馬買えませんからねぇ。まゆさんはやっぱり馬を持ってみたいんですか? まゆ:競馬好きとしては夢……ですね。今はゲームでWinningPostとかやったりもしてます。小さい頃は父がダビスタとかやってたんで。 あらいちゅ~:お父ちゃんがダビスタやってたっていう世代がもう20代なのかあ! つらいわー僕らにとって子供のころ最新のゲームとしてダビスタやってたからなあ。 まゆ:PSP版のダビスタが出たときに父がPSP貸してくれって言ってきて「一緒にモンハンでもしてくれるのかな」って思ったらダビスタのソフト入れて遊びだしたり…… あらいちゅ~:いい競馬親父だなあ。 まゆ:中学入るか入らないかくらいの頃だったんですけど、私も遊んでたらハマっちゃって……。当時は競馬についてそこまで詳しくなかったですけど、ダビスタって育成ゲームとして面白いじゃないですか。そのころまわりでは育成ゲームだとハム太郎のゲームが流行ってたんですが、それと同じ感覚で遊んでましたね。今でもWinningPostは実況配信したりしてるんですけど、競馬の知識もついてきて専門用語をガンガン喋っちゃうのでグラビアファンの人からコメントで「何言ってるかわからない」って言われちゃう(笑) あらいちゅ~:そんな配信してるんですか(笑) まゆ:そろそろ引退して繁殖に回すかぁ~とか(笑) 最新版だと子供をアイドルにできたりしますし…… あらいちゅ~:最新の2020年版ですね、これはガチだわ。この対談話をいただいた時には、“競馬好き”程度の方なのかなと思ってたんですけど、WinningPostをここまでやってる人だと思わなかったですね。ここまでガチな人だと思わなかった~ まゆ:結構ゲームでも凝り性なので、結果、ゲームから競馬の世界は学んだところが大きいかもしれないです。 あらいちゅ~:僕もWinningPostはずっとやってて、馬主になりたいと思ったのはWinningPostからだったんですよ。僕の馬主仲間の人たちはゲームから馬主の世界に入ろうと思った人が多いんです。馬主ってそんなになるの大変じゃないんで、実際になれるとなったらポーンっていっちゃう人は多いですね。そこまでWinningPostをやり込んでるんだったら自分で配合するなり、馬主として名前付けてレース走らせてってチャレンジするのは面白いと思いますねえ。

馬主になろうと決意した「出資馬のデビュー前引退」

まゆ:「馬主」って聞くだけでちょっと敷居が高く感じる方は多いと思います。やっぱり敷居は高いんでしょうか? 対談あらいちゅ~:意外と簡単で、地方競馬で馬主になるのってそんなに難しくないし、お金もそんなにかからない。そういうことをPRしたい気持ちもあってTwitterとかで馬主活動の話をしてますね。地方競馬で一頭だけ所有するくらいだったら月10万円くらいでやりくりできます。馬主になるための所得条件のハードルも中央競馬と比べると高くないですから。 まゆ:ゲームからとおっしゃってましたけど、馬主になろうと決意したきっかけはあったんでしょうか? あらいちゅ~:実はもともと一口馬主(※)から始めてたんです。ただ、馬主資格を持ってる人だけが出資できるクラブに入ったんです。いきなり1頭持ちの馬主になるのは怖かったので、馬主資格を先にとって1口馬主になったんですよ。ところが初めて出資した馬がデビュー前に引退してしまったんですよ。 (※一口馬主……グラブとよばれる法人に出資する。出資した割合・口数に応じた賞金をもらうことができる。馬主資格は必要ない) まゆ:ええ……!? あらいちゅ~:ふざけんな、って話ですよね。それと、そもそも第一希望だった馬が抽選で買えなくて、二番手の出資馬がデビュー前に引退しちゃったということもあったんです。これ、馬主デビューとしては最悪ですよ。ただ、お金は返してくれるいいクラブさんだったから損はしなかった。けれども、戻ってきたお金を見てたら……これだったら一頭買っちゃおう! って思ったんですよ。 まゆ:モヤモヤしてるくらいならチャレンジしてやってやろうと。 あらいちゅ~:そうです。それでまず、一回オータムセールを見て勉強して帰って、翌年の夏のせりで安い馬を思い切って買ったという流れです。 まゆ:でも、ゲームのセリだと金額が何千万とか億とかになっちゃうから、そのイメージだと馬主って雲の上の存在の人たちの世界に見えちゃいます。 あらいちゅ~:セレクトセールのような一流馬の出るセリは確かにそうですね。この前、オレもセレクトセールに行ってきたんですが、お金持ちの馬主たちが1000万円単位で競っていく様子を見て「うわー」ってなる(笑)。でも一緒に行った馬主仲間がエイシンフラッシュの牝馬を2700万円で買って中央で走らせるって言うのを聞くと「いいな」って憧れちゃいますよね。ところが、それに近い体験をセレクトセールより安い金額で日高のサマーセールとかオータムセールとかで体験できるんです。自分で「この仔だ!」と思った馬を選んで、1歳で買ってきてごはんあげて……それで、大きくなって、競馬場で勝ってくれたらたまんないですよ。 まゆ:たまんないんでしょうね、ゲームの中だって愛着湧いちゃうんですから……自分で名前を付けてとか。 あらいちゅ~:WinningPostの新馬戦でも机ガタガタやりながら「いけー!」「差せえー」って言うでしょう?(笑) まゆ:「まゆちゃんマイクの音うるさい!」って(笑) あらいちゅ~:そうやって買って、ごはんあげた馬が、僕の場合は新馬戦を勝てた。当日は競馬場でオレの友達とかも30人くらい来てくれて、みんなが見てる前で1着で勝つ。気持ちよかった……これ以上ない感動を味わえた。オレの年齢になると感動できること少ないんですよ。だから、こんなに感動できるなら続けたいし、馬主になれるんだったらなって損はないと思う。勝てなくてもすごい泣けると思うしね。自分の名前付けたお馬ちゃんが走って、競馬新聞に自分の名前が入ってるだけでもう…… まゆ:私だったら新聞全部買って額縁も買ってきてそこに入れますね!

20代の現役グラビアアイドルは馬主になれるのか?

まゆ:馬主になっての出費は馬を買うだけではなく、維持費もありますよね。 あらいちゅ~:南関東の場合だと競馬場で走らせてる限りは預託料から出走手当などを引くと10万円あったらやりくりできるんですよ。もちろん入着すれば賞金で黒字になる月もありうる。ただ、牧場で休ませて調教もつけるとなると月30万はかかりますけどね。2頭持つとなると2頭とも走ってないときに月60万出ていくのは厳しいですけど1頭なら、まゆさんもいけるんじゃないですか? まゆ:どうだろう、誰かの馬に命名したっていうグラビアアイドルさんや女性タレントさんはいるけど、なかなか馬主になって1頭持ってるっていうのはいないですよね。 あらいちゅ~:矢部美穂さんくらいじゃないですかね。あ、そうそう、矢部美穂さんの川崎にいる馬はオレのシトリンちゃんを預けてる厩舎さんと同じなんですよ。 まゆ:そうなんですか~。矢部美穂さんは別格ですよね。20代のうちに馬主になる女性タレントさんはさすがに知らないですね。 あらいちゅ~:でも、20代のうちに現役のグラビアアイドルがYoutubeで配信してWinningPostやってて、そこにさらに一頭持ってたら話題どころじゃないと思いますよ。レースのたびにカメラずっと後ろついてますよ。 まゆ:前回髙畑さんとお話させていただいたときにそういう話になった流れがあったんですよ。でも、コロナでちょっとお店を休業したのもあって厳しくなりまして……。3か月休んで一回再開したんですけど、また1ヶ月休業もしてしまったので、維持費とか家賃もあって……。ただ、「助けてください、みなさん」と、クラウドファンディングしたらありがたいことに想像以上の額が集まってしまいました。その様子を見た髙畑さんが「だったらもうクラウドファンディングで馬買っちゃえば?」って話になって。 あらいちゅ~:あっはっはっは、それすげーいいじゃないですか! 馬主に必要なのは年収要件であって資産要件じゃないかですから。逆にいえばクラウンドファンディングで集めたお金で馬を買うことそのものは問題ないですよ。
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馬を買えるなら結婚資金注ぎ込みたい!
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