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イーサに300万突っ込んで湧いたスケベ心〈第三話 下心〉

第三話 下心

 このマンガは投資に関してはズブの素人である漫画家・ハッシー橋本が大ヒットマンガ『中間管理録トネガワ』で稼いだカネを怪しい投資話にブチ込んで、「億り人」になるのか、はたまた「送り人に送られる人」になるかを描く壮大な実体験投資マンガである。 怪しい投資 怪しい投資

スマホを見ながらニヤニヤする日々

 300万円を仮想通貨のイーサにブッ込んでからというもの、スマホで仮想通貨チャートを見るのが面白くなった。同じような心境でスマホを見ながらニヤニヤしたり、心臓が止まりそうになったりする方は多いんじゃないでしょうか。  それにしてもこの楽しみ方、まるで新しいスマホゲームを始めたような感覚です。上がってる? 下がってる? 上がった!! 下がった……と、考えたり推移を見るのが、これがまた本当に楽しいわけですな。そしてここから皮算用が始まるワケです。どこまで上がったら売りにだそうか……、今は耐え時か……なんて考えるだけでも楽しいんです。なんか、感覚的にはパチスロやってるみたいだなぁと。そんなオレの姿を見て、嫁は怪訝な顔をするんですが、そんなの関係なしに布団の中、朝飯食いながら、トイレで用を足しながらスマホを見続ける毎日。

仮想通貨の神様と約束

 とは言え、儲けなきゃ意味はないワケで、売り時を間違えたくない!というのは、常に頭の片隅にあるんですな。でも、どうすれば適切な時に売ることができるかなんて、誰にもわからないワケで、じゃあってことで、俺は決めごとを作ることにしたんですな。 「50万円プラスになったら売る!」  たぶん……なんですが、仮想通貨の世界にも神様はいるんですよ。コイン神とでもいいましょうか。その神様とオレは約束をしたわけです。まぁ、端から見たら、死神に魂を売る契約をしたとも見えるんでしょうが……。  さしあたっての目標は正月の餅代。スケベ心を出さずに、後悔しないようにするためにも、まずはその目的を達成すればオレの勝ちなのだ。では、勝ちへの道はどこにある?というわけで、オレはいつ何時、誰といる時でもいつでもチャートをチェックするのであった。
愛知県出身の漫画家。パチンコ・パチスロ漫画を中心に活躍し、‘15年より月刊ヤングマガジンで連載を始めた『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』が大ヒット。サウナとビールの愉悦を描いた『極上!サウナめし』はサウナ好き必見の一冊 Twitter @hashimotosan84

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