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緊急事態宣言は延長へ調整。社会の雰囲気でコロナ対策が決められる危うさ

世論はより厳しい自粛を求め、人々が互いに監視しあっている

 そもそも、緊急事態宣言の解除について政府分科会の尾身茂会長は「ステージ3(感染者が増加し、医療体制への負荷が一層かかった状態。4段階中上から2番め)に下がること」と言及していた。  それが現実味を帯びてきた今、解除の議論があってもよさそうなものだが、世論はより厳しい自粛を求め、人々が互いに監視しあっているように見える。 「事実よりも社会の雰囲気でコロナ対策が決められるのは非常に危うい。テレビは恐怖を煽るのではなく、先に僕が触れたロックダウンと死亡率の相関についての論文などを報じてほしい。やらないでしょうけどね。感染拡大を防ぐために間違った手段をとって自殺者を増加させるなんてナンセンス以外の何ものでもない」  果たして緊急事態宣言をいつまで続けるのか。菅政権には出口戦略の見直しが求められる。

緊急事態宣言を逆手にとった飲食店が大繁盛

 夜の街・歌舞伎町や六本木では一部の高級店が自粛要請に従わず営業しており、予約を入れないと入店できないほどの盛況ぶり。20時以降もあいているため重宝されている。  朝5時までオープンしている店も確認できただけで6軒あり、そのうちの一軒に連絡してみると、23時の時点で満席だった <取材・文/週刊SPA!編集部> ※週刊SPA!2/2発売号より
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週刊SPA!2/9号(2/2発売)

表紙の人/ 岡田准一

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