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利益総額は10億円!“裏技上等”FX界の怪人トレーダーの手法公開

メインは真空地帯トレード

 さらに2社間のスワップ金利の違いを利用したアービトラージなどノーリスクで儲かる手法で荒稼ぎしてきたForexDog氏。だが、今メインとするのは、裏ワザではなく真っ当な裁量手法である「真空地帯トレード」だ。 「裏ワザ的手法で取引しながらも長く使える通常の裁量手法も研究していました。完成したのがチャートの“真空地帯”を狙った手法。チャートを見ていると、一時的に値動きが加速するときと、腰折れして戻ってくるときがありますが、その2つの違いには、抵抗帯の有無があることに気づいたのです。下げが加速しても、下にサポートラインや節目となる過去の安値水準があれば跳ね返されやすい」  節目となる高値・安値や移動平均線の付近では買い手や売り手の思惑が交錯するためだ。 「反対に考えると、そうした抵抗帯のない真空地帯であればレートが走りやすい、ということです。じゃあ、真空地帯がどこにあるのか。それを見分けるために使うのが、多くの人が見ている20、50、100に設定した3本の移動平均線(SMA)。この3本を15分足チャートに表示させるのが基本となります。ただ、これだけでは『木を見て森を見ず』。15分足はデイトレには便利ですが、より強い抵抗帯となるのは1時間足や8時間足、日足といった上位足のSMA。15分足では真空地帯に見えても、1時間足の20SMAがあれば強い抵抗帯となり、値動きが止まってしまうからです」  かといってチャートを切り替えながら「1時間足のSMAが108.50円にあるから……」と見ていくのは面倒だ。

12本のSMAが乖離した真空地帯で利幅を稼ぐ

億超えFX神5人衆「そうであれば15分足に1時間足のSMAを表示させればいいんです。1時間足の20SMAを15分足で表現するにはどうしたらいいか。『1時間足=15分足×4本』ですから、20SMAなら4倍した80に設定することで、1時間足の20SMAを15分足に表示させたことになります。そのようにして『20、50、100の3本』と『15分足、30分足、1時間足、8時間足の4つの足』を組み合わせていくと、超短期である15分足の5と基本となる日足の20を加えると5、20、40、50、80、100、200、400、640、1600、1920、3200の12本のSMAになる。これが真空地帯を見極める検査キットとなるのです」  最初の設定は面倒だが、チャートレイアウトの保存機能などを利用しよう。 「15分足に表示させた12本の傾きが揃っていたら『パーフェクトオーダー』。上向きで揃っていたら上昇トレンドを示します。反対に下向きで揃っていたら下落トレンドのパーフェクトオーダー。12本が絡まった状態はレンジ相場です」
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トレンド発生の予兆
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