ライフ

モテ部屋の作り方をインテリアのプロに聞く。秘訣はボタニカル(植物)、アート、匂い

一生ものとして購入する主役の家具は予算をかけるべき

テーブル

小澤さん宅の主役の家具はリビング中央のテーブル。木とガラスの異素材をミックスさせたテーブルは存在感を放っていた

 主役となる家具をまずは決め、そこから周辺のインテリアや照明を揃えるほか、雰囲気にそぐうような観葉植物や花、アート作品、ルームフレグランスをチョイスしていくことで、部屋のおしゃれ度が磨かれていくのだろう。  では、主役となる家具はどのような場所で購入すればいいのだろうか。  小澤さんは「アンティーク家具が並ぶ中古家具屋で購入するのがオススメ」とし、家具選びのコツについて説明する。 「メルカリなどで中古家具を探すのもいいですが、私の場合は中古家具屋を巡って1点もののアンティーク家具を選びますね。なんというか、事前に下調べするよりも、家具との“一期一会の出会い”を大事にしています。  目黒通りにある『SoneChika(ソネチカ)』というお店は、掘り出し物やおしゃれな中古家具を色々と探せるので個人的に好きな所ですね。アンティーク家具って、金銭的に値が張りやすいものではありますが、部屋の目立つ場所に置く主役級の家具を選ぶのであれば、一生ものとして捉え、ある程度お金をかけていいと思っています。  主役の家具に思い入れを持つことで、『おしゃれでいい部屋を作ろう』というモチベーションに繋がり、素敵な空間を維持しようという気持ちが湧く。いわゆる“モテ部屋”を作るのであれば、まずは自分の想像する空間にふさわしい主役の家具を選ぶところから始めるといいのではないでしょうか」

単一の色で揃えない

 他方、小澤さんの自宅を見てもわかるように、アンティーク家具によらずデザイナーズ家具や北欧家具、ファストインテリアなど様々なジャンルを織り交ぜ、それぞれのいい部分をうまく調和させるのが肝になるという。 「注意したいのは、単一の色で揃えないこと。黒のソファを買ったからと、他も全て黒で統一するのは素人感が出てしまう。バランスよく様々な色味やテイストの家具を配置すると、空間に濃淡をつけられます。  また、家具選びのポイントとして『100年後のアンティークをイメージする』ことですね。要は家具って、一度使ってしまえば『中古品』になるわけで、使えば使い込むほど味が出てくるような家具かどうかを選ぶ基準として持っておくといいでしょう」
次のページ
高級家具のショールームやSNSを参考にする
1
2
3
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

記事一覧へ
おすすめ記事