更新日:2021年09月27日 16:00
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一撃最大3000枚も可能なスロット6.2号機。パチスロ内規改正の詳細を解説

6.2号機の「.2」が意味すること

HEY!鏡

HEY!鏡(C)DAITO GIKEN,INC.
6号機第一弾として2018年に登場した大都技研の「HEY!鏡」。現在は内規の変更で初期6号機とはゲーム性や出玉面で大きく変化している

「○号機」の「○」は規則改正にあわせて更新されるわけで、それでは前述の「.2」みたいなものはどうなのか。これは規則という大枠は維持しつつ、その範囲内で何らかの何らかの変更が行われた際に付けられるものになります。この変更は内規というメーカー間の話し合いで決められる自主的な枠組みがほとんどで、行政の顔色を見つつ規制の方向にというのがほとんど。  4号機の時は「適度な射幸性を超えないようにするため」に4.1号機となり、さらに射幸性を抑制した4.5号機、4.7号機と変化していきました。また5号機の時も同様に、事実上野放しになっていたサブ基板による出玉管理を禁止したり純増枚数を制限した5.5号機となり、さらに有利区間問という概念が導入された5.9号機が登場しました。  この有利区間は6号機にも継承されているもので、要はAT機やART機に欠かせない「指示機能=ナビを出せる状態」にある区間のこと。これに上限を設けることで射幸性を抑制できるという考えで、5.9号機の場合には最大1500G、これに5.5号機で盛り込まれた純増枚数の上限である2.0枚をかけると、一撃で獲得できる最大枚数は3000枚になります。

有利区間と最高獲得枚数

 5.5号機までのパチスロにはこの上限がないため、ヒキ次第では出っ放しになって一撃万枚なんていうこともあり、多くのファンはそうなることを期待していたわけですが、出玉の上限ができてしまったために5.9号機はまともなヒット機種が生まれない状況に。さらに6号機では1500Gという有利区間の上限は引き継がれたものの、一撃での最高獲得は2400枚に制限されることに。  ただし5.9号機では有利区間の比率は最大で70%だったのに対し、6号機ではその規制が撤廃。これによってAT機など指示機能を用いる機種においては、ほぼ有利区間に滞在している状態(※有利区間がリセットされても、数ゲームで有利区間に突入する)になります。  吸い込んでいるのに有利区間とはこれいかにという感もありますが、有利区間滞在中は設計の自由度が高いというメリットがあり、5.9号機にはなかった天井も復活。また純増枚数の制限も撤廃されたことで、純増約9.0枚なんていう機種も登場しています。
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低設定のほうが射幸性が高い!?
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ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。

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