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予約殺到したカップヌードル50周年記念「カップヌードルソーダ」は衝撃の味だった

キケンな!? 2種類とは……

カップヌードルソーダ

カップヌードル・チリトマトソースは果汁19%とかなりの贅沢仕様だが……

 問題はここからで、「カップヌードル チリトマトソーダ」。一口目は炭酸の刺激とトマトの味がしっかり感じられる。これは、19%という炭酸飲料にしてはかなりの果汁を入れているからで、「オランジーナ」(サントリー)で12%、新発売された「バャリース オレンヂクラシックスパークリング」(アサヒ飲料)でも10%というところからも、炭酸飲料として飛び抜けてふんだんに果汁を使っている。
カップヌードルソーダ

「チリ抜き」だったら旨かったのに……とやや残念な味になったチリトマトソース

 しかし、そのトマトの美味しさが主役なのはほんの数秒で、その後ろからチリのピリピリしたからさが追いかけてくる。もし、お店で注文できるなら「すみません、これのチリ抜きってできますか?」と言いたくなるような味で、それさえなければ美味しいトマトソーダのはずだ。

カレーヌードルは……

カップヌードルソーダ

人気のカレーももちろんソーダに。カレーの香りが漂うソーダ……想像しただけで、あぁ……ってなる代物

 最後に控えるのが「カップヌードル カレーソーダ」。開栓した瞬間、シュワっという音とともに広がるカレーの香りは、まさにカップヌードルカレーのあの匂い。だけど手に持っているのは冷え冷えの缶。  嗅覚と触覚の齟齬による混乱を整理しながら、コップに注いでみるとカレーの香りがさらに広がる。見た目は醤油ラーメンの残ったスープのようであまりよろしくない。  味はというと、レトルトカレーをコーラで割ったような味だ。しかもコーラよりカレーが強く、美味しくない。飽食の現代、商品化されたものでそうそうマズいものに出会うことはなくなったが、純然と美味しくないものと対峙する稀有な体験になった。
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アレンジして飲んでみた
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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