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超低酸素状態でも苦しくない。コロナ特有の症状「ハッピーハイポキシア」をマンガで解説

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低酸素状態でもなぜか“普通”の状態に

 新型コロナ特有の症状の一つと言われているのが、今回マンガで紹介する「ハッピーハイポキシア」と呼ばれる状態です。これ、直訳すると「幸せな低酸素症」となるのですが、一体どんな症状なのでしょうか。  この症状は、通常なら呼吸もままならない肺炎の状態で、酸素も十分に取り込めないにもかかわらず、なぜか息苦しさを感じないという症状です。  マンガでも描かれていますが、パルスオキシメータで79という数値は異常です。私も発熱して発熱外来でパルスオキシメータで測ったのですがそのときは95。医師からは「93くらいだとちょっと疑って、90になるとこれは異常が明か。90以下は大きな病院へ」と言われました。  なので、ハッシー橋本さんの79という数値は異常というか、なんで生きてられるのですか?というレベルなのです。

救急隊員が酸素ボンベを持って……

 保健所からも「80切ってたら、そんなにちゃんと喋れませんよ」と言われて疑われたハッシー橋本さんですが、救急隊員が酸素ボンベをやって来て、事なきを得ます。 「酸素を吸った瞬間、ホント、楽になるんだよ。もう、むちゃくちゃ楽になるの」  と後日話してくれたのですが、いくら“普通”に会話などできていても、極度の低酸素症状態であることにはかわりません。そのため、酸素吸入によって救われたとハッシー橋本さんは語ります。  このハッピーハイポキシア状態のため、自宅療養者は悪化していることに気がつかず、重症化が進むケースもあると専門家は指摘しています。  今はコロナも収まりつつありますが、今後起こりうる可能性のある第六波に備えて、こうしたコロナの症状を知っておくことは大切です。 作画/ハッシー橋本さん 文/長谷川大祐(SPA!)
愛知県出身の漫画家。パチンコ・パチスロ漫画を中心に活躍し、‘15年より月刊ヤングマガジンで連載を始めた『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』が大ヒット。サウナとビールの愉悦を描いた『極上!サウナめし』はサウナ好き必見の一冊 Twitter @hashimotosan84

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