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コロナの家庭内感染で社会から孤立したマンガ家が救われた「物」と「人」を語る

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味覚障害は徐々に徐々にやって来る

 コロナと言えば味覚障害、味覚障害と言えばコロナ……というほど、コロナを語る上でもはや味覚障害は避けられないキーワードとなっています。かく言う私も先日高熱を出して発熱外来を受診した際、電話で「熱以外の症状、味覚がないなどありますか?」と聞かれ、診断のバロメーターの1つになっているんだなと思ったものです。  今回、ハッシー橋本さんはご自身の感染によって奥さまにも感染することになりました。一重にコロナと言っても、作中の表を見てもらえればわかるように、その症状にはかなり個人差があるようです。

人はいるけど孤立するコロナ患者

 都会で暮らしていると、そこかしこに「人がいる」のは当たり前のことです。マンションでは隣室に住んでいる人もいますし、外に出ればほぼ四六時中、人がいます。  しかし、コロナに罹患して隔離されると外界との接触が遮断され、近くに人はいるけど完全に孤立した状態になります。ハッシー橋本さんは奥さんもいらっしゃるのですが、2人とも感染していたため「じゃあ、奥さんに頼んでちょっと買い物……」はもちろん出来ません。  2人でいるのに完全に孤立。しかもすぐそこに人がいるのに……この状況は想像するだけで、絶望感に苛まれます。  ただ、ハッシー橋本さんは友人が近くにいたため、買い物などをしてくれたことが唯一の救いだったとか。この話を聞いて、「やっぱり友達って大切なんだなぁ……」としみじみ感じたものです。 作画/ハッシー橋本 文/長谷川大祐(SPA!)
愛知県出身の漫画家。パチンコ・パチスロ漫画を中心に活躍し、‘15年より月刊ヤングマガジンで連載を始めた『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』が大ヒット。サウナとビールの愉悦を描いた『極上!サウナめし』はサウナ好き必見の一冊 Twitter @hashimotosan84

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