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しんじょう君を生んだ男の「特産品をもちすぎない」ゆるキャラ戦略

目は合わないほうがいい

地方創生マーケティング術

イベントには積極参加します。ほかのキャラとの交流が相乗効果になり、人気が集まるのもゆるキャラの特徴です

 なんと言ってもゆるキャラは、顔が命。特に目は最重要ポイントで、売れているキャラクターほど「目が合わない」ことにお気づきでしょうか。愛媛県今治市のバリィさんは黒目だけだし、ふなっしーなんて明後日の方向を見ています。  勝手な分析かもしれませんが、ゆるキャラがばっちり目を合わせたまま特産品を手に迫ってきたら、押し売りされているようで怖いからじゃないですかね。

シルエットは丸いほうがモテる

「もっと丸いほうがかわいい♡」  デビュー前に行った市場リサーチの結果、しんじょう君は本来のスリム体形から丸くふっくらとしたラインまで増量させることになりました。  人間が体重の増減に一喜一憂する一方、ゆるキャラはメタボ体形が好かれます。人間は丸い・小さい・やわらかいという特徴を持つ対象には攻撃性が働きにくくなるのだとか。  人気のためには体重増加もいとわない。それが、ゆるキャラです。
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アテンドは小綺麗な男性がいい
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(もりとき たけし) 地域創生請負人。高知県須崎市の市役所職員として新入職員ながら、ゆるキャラ「しんじょう君」を誕生させ、'16年にゆるキャラグランプリ王者に輝く。その後、須崎市のふるさと納税をSNS&ゆるキャラ戦略で1000倍に増やし、地域活性に貢献。現在は市役所を独立し、SNSマーケティングを使った特産品の情報発信を仕掛ける地域商社「パンクチュアル」代表を務める。著書『日本一バズる公務員

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