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パチンコ冬の時代&コロナ禍でも200億かけて超大型パチンコ店オープンの目論見

勝ち残るための「攻めの意識」

キング観光サウザンド 名古屋駅柳橋店

ポップな内装もこれまでのパチンコ店のイメージを覆すデザインに 撮影/セールス森田

 超大型店のコロナ禍におけるグランドオープン準備には、一体どういったストーリーがあったのだろうか。グランドオープンまでの心境やコロナ禍での準備についてのお話を、株式会社キング観光 取締役副社長の権田淳氏、そして営業課副部長の島田航氏に伺った。 —―今回のグランドオープンは、いつ頃に決まったのでしょうか? 権田氏 2018年の暮れでした。当時会長だった父の元に「中央水産ビルを買ってくれないか」という話がきたのです。土地と建物ごと売りたいと。その価格が140億円でした。 ――土地の購入にそこまでの金額をかけることは異例なことですよね。 権田氏 そうですね。この先勝ち残っていくためには、とにかく攻めていこうという意識が経営陣にはありました。買うことを決めたのは、当時会長だった父で、名古屋駅前の土地に出店することが長年の悲願だったそうです。 —―そして土地購入後にコロナが流行したわけですが、そのときはどういった心境でしたか? 権田氏 そのときは「一体どうするんだ……」と思いました。そこで100年前に流行したスペイン風邪を調べてみたんです。するとちょうど2年間で収束していたので、オープンの頃には収まっているかなとポジティブに考えました。

200億円のプロジェクトを完遂させたポジティブな思考

 新型コロナの襲来により、悲観的な未来を想像してしまう人が多いなか、ポジティブな発想に切り替えたと語る権田氏。実際にグランドオープンした2021年末の時点では、コロナ収束に近い状況下でスタートを切ることができた。  今後また新型コロナがどのような影響を及ぼすかわからないが、令和時代に200億円プロジェクトを遂行するためには、このポジティブな発想が必要不可欠なのだろう。
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