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<本当にあった悲惨なキャンプ>カラスに子供が襲われ、タヌキのお陰で朝まで寝られず。獣に襲われた人々

キャンプ場の野生動物たちが引き起こした事件

 
悲惨なキャンプ

イラスト/ハッシー橋本

 キャンプには一家団欒をぶち壊す敵が目の前に現れることがある。その敵とは、その地に住む動物達だ。自然界に生きている動物達は、人間の食糧はどれも大好物。動物からすると、いつも自分達が生活している場所に人間が食べ物持って現れたのだから、襲ってしまうのは当然のことかもしれない。獣の対策もしっかりしなければ、キャンプ場で恐怖と空腹に苛まれながら過ごすことになってしまうだろう。  山の空気に包まれ、場所によっては海の波音を聞き、風を感じながら自然の中での営みを楽しむキャンプ。自然に包まれて過ごす時間の素晴らしさが強調されがちだが、思わぬハプニングが起こることもしばしば。今回はそんなハプニングの中でも、キャンプ場にいる野生動物が引き起こしたハプニングについて話を聞いた。

カラスの群れが襲いかかる

「栃木県のキャンプ場の話なんですが、管理棟で『朝、カラスが食べ物を狙うので、寝る前に必ず片付けてくださいね』と言われていたんですが、焚き火しながらお酒飲んで気持ちよくなって、そのまま寝てしまったんです」  苦笑交じりに野生動物の被害を話してくれたのは、キャンプ歴8年の男性Aさんだ。Aさんは翌朝、6時過ぎにけたたましいカラスの鳴き声で目が覚めたという。 「すごいカラスの鳴き声と羽根の音で目が覚めて、『あ、カラスが〜って言ってたな』って思いながらテントから出たんです。そしたら、10羽近いカラスがタープの中まで入ってきて、食べ残しや朝食用に買っていたパンなどを食い散らかしていたんです。うわぁ〜やっちゃったなぁって」  慌てて片付けを始めたのだが、今度は周りの視線が痛かったという。 「私たち以外の方は皆さんちゃんと片付けをしていて、カラスは来なかったんです。朝っぱらからカラスの鳴き声と羽根音で起こされて、カラスが落としていった食べ残しやゴミが散乱してしまったので、周りの方はものすごく迷惑そうな顔で……」
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さらなる悲劇が……
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