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絶滅寸前!ディーゼル輸入車の最終&最良の1台を探す

VWゴルフTDI

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ゴルフTDI

 まずは、VWゴルフTDI。VWは7年前、ディーゼル排ガスの不正が暴かれ、ディーゼルエンジン衰退のきっかけを作った張本人だ。そのせいか、その後日本に導入されたVW製ディーゼルは、排ガス規制の影響をモロに受け、ディーゼルらしい出足の良さが感じられなかった。ディーゼルファンの私は、「こんなの、本来のディーゼルじゃない!」と嘆いたものである。  ところが、新型ゴルフに搭載された2リッターディーゼルは、別物に生まれ変わっていた。パワーは150馬力で変わらないのに、アクセルを踏んだ瞬間からグイッと加速する。驚くほど静かで振動もなく、まるでガソリンエンジン! いったいナゼこんなに改善されたのか!?

まだ18年もある!

 聞けばVWは、このディーゼルを一から新規開発したという、尿素水をダブルで噴射することで排ガスを大幅にクリーン化しながら、トルクも向上。フィーリングは従来型とは別物で、「これこそ最終&究極のディーゼルかも!」と思わされた。  VWは、「’30年までにEVのシェアを50%にする」と宣言している。つまり、50%は内燃エンジンが残る。完全EV化は’40年の予定で、まだ18年もある。だからディーゼルを新規開発したんですね。これなら新車価格約400万円も納得。うれしくって涙が出る。
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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