更新日:2022年08月21日 12:50
カーライフ

ディーゼル復活の立役者マツダ。でも最大の武器はディーゼルじゃない!

マツダといえば鬼値引きだったのも今は昔。クリーンディーゼルとデザイン力で、今ではすっかり強気のマツダになって久しいのは周知のとおり。そんなマツダ快進撃のキッカケCX-5の新型が、まもなく登場します。最大の違いは見た目で、天才イアン・カラムがデザインしたジャガーにも負けていません。そんな新型CX-5のプロトタイプに乗ってきました CX-5MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

マツダ快進撃の立役者がフルモデルチェンジ!

 今を去ること5年前。マツダは革新的なクリーンディーゼルエンジン「スカイアクティブD2.2」をCX-5(先代)に搭載して発表いたしました!  それは大変な衝撃でした。ガソリン車で言えば4000ccエンジン並みの加速力を持ち、実燃費はリッター13km前後で、燃料はお安い軽油。そして排ガスはガソリン車と同レベルのクリーンさ! 日本では悪者とされてきたディーゼルエンジンの、見事すぎるリボーンでありました。  しかもスカイアテクティブDは、圧縮比を低くするなどの革新的技術により、排ガスの後処理なしに環境基準をクリアしていたのでございます。圧縮比が低いおかげでディーゼルっぽいカリカリ音もほとんどナシ。ディーゼルエンジンの排ガス浄化には高価な触媒や尿素SCRなどの後処理装置が必要で、それがコストを押し上げるわけですが、マツダのディーゼルにはいらないから大変有利。それだけ利益も上がる理屈であります。  実際マツダの業績はぐんぐん回復し、利益率でトヨタをも上回った年度もありました。スカイアクティブDとともに登場した先代CX-5は、その象徴的存在だったと言えるでありましょう!
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スカイアクティブDが出た時…
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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