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ピーチvsジェットスター、国内線利用で得なのはどっち? 10項目で比較検証した

検証③ 運賃を比較してみた

ジェットスター

成田空港に駐機するジェットスター機

 次に、一般販売の航空券について説明したい。ピーチは、オプションの無い節約型「シンプルピーチ」、受託手荷物1個、座席指定、変更手数料無しが含まれる基本パッケージのついた「バリューピーチ」と受託手荷物2個が無料になる「プライムピーチ」という3種類の設定だ。  ジェットスターはできるだけ旅費を抑えたい方におすすめでオプションなしの基本運賃の「Starter」運賃。手荷物の預け入れや座席指定など、人気のオプションセット付き運賃の「Starter Plus」運賃。加えて、フライトバウチャーでの払い戻しなどにも対応する「Starter Max」運賃がある。PlusとMaxはJALのマイルも付く。また、機内持ち込み手荷物14㎏までと柔軟な運賃規則が適用になる出張用「Starter Flex Biz」も設定されており、4種から選択できる。  実際に2社で競合する路線で、最低運賃を比較してみた。成田⇔関西ではピーチで3,590円~、ジェットスターは3,580円~、成田⇔新千歳のピーチで4,490円~、ジェットスターは4,480円~となる。また成田⇔那覇は、ピーチで5,690円~、ジェットスターは5,680円とほぼ同額である。ジェットスターでは、諸条件が適応されるが、就航当初より最低価格保証を行っており、今では比較するのが旅行会社のサイトであっても、申告すれば対象運賃より10%安く提供してくれる。

検証④ 手荷物の規定は?

ジェットスター 客室乗務員

ジェットスター機内でサービスする客室乗務員

 両社ともに機内持ち込み手荷物は、2個で7㎏までが無料となる。サイズはピーチで50×40×25㎝ジェットスターでは56×36×23㎝でほぼ同じだ。ピーチでは7㎏を超えて持ち込むことはできないが、ジェットスターではプラス7㎏を先着で有料受付している。  預け入れ手荷物は、それぞれ有料となり、ピーチでサイズの計は203㎝で1人1個あたり20㎏を5個100㎏まで預けることができる。事前購入で一律1個1,800円となる。ジェットスターでは従量制で個数制限はなく、目的地によって料金は変わる。成田空港から関西空港で20㎏1,680円と安くなるが新千歳になると1,880円、那覇だと2,090円とピーチより高くなる。一律設定で15㎏から40㎏まで5㎏きざみで価格設定している。
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ツアー、会員制度の違いは?
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航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅に関する連載コラムを執筆する航空ジャーナリスト。YouTube チャンネル「そらオヤジ組」のほか、ブログ「Avian Wing」も更新中。大阪府出身で航空ジャーナリスト協会に所属する。Facebook avian.wing instagram@kitajimaavianwing

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